[劇場版アニメ公開]稲垣吾郎が「大好きです」と告白 本屋大賞受賞作『かがみの孤城』ベストセラーランキングに登場

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 12月20日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身10」』が獲得した。
 第2位は『このミステリーがすごい!2023年版』。第3位は『老害の人』となった。

 4位以下で注目は10位にランクインした『かがみの孤城』。2018年本屋大賞を受賞した辻村深月さんの作品。2017年5月に発売された作品だが、劇場版アニメが12月23日に公開され再び注目を集めている。学校での居場所がない少女が主人公。自室の鏡が突然光りだし、吸い込まれるように中に入るとそこは不思議なお城だった。そこには同じような境遇の少年少女7人が集められており、狼の仮面をつけた少女からあるミッションを与えられる。7人は協力しながらミッションに取り組むうちに、お互いの事情を共有し心を通わせ成長していく。少年少女の成長物語でありながら、7人が集められた「真相」をめぐるミステリでもある。累計発行部数170万部を突破している。

 俳優の稲垣吾郎さんは同作を、2018年に放送された読書バラエティ番組「ゴロウ・デラックス」で「大好きです。登場人物はみんな中学生なんですけれども世代を超えていろんな方に愛される小説」と評している。またライターの瀧井朝世さんも《こころ(主人公 編集部注)が現実世界で抱える苦しみ、城での人間関係の構築、仲間の窮地を知って起こす行動。その姿が心に刺さるが、終盤、次々と明かされる真相にもう号泣。非常によくできた物語だ。》と絶賛。書評家の大矢博子さんは《詳細には書けないが、もしも辛い状態にある子どもがいたら、それを助けるのは大人の役目なのだという思いを新たにした。子どもから大人まで、すべての人に勧めたい。それぞれの年代で感じるものがあるはずだ。》と誰もが楽しめる一冊と評している。

1位『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身10」』香月美夜[著](TOブックス)

深夜の貴族院。ローゼマインはフェルディナンド、ダンケルフェルガーの騎士と共に、アダルジーザの離宮の制圧に向かった。その中で中央騎士団の造反やジェルヴァージオの行方不明が判明し、一行は貴族院図書館へーーやがて全勢力が講堂内に集結。「女神の化身」の大暴走、「魔王」の暗躍、「王の剣」の戦い!王族、中央、ランツェナーヴェ、エアヴェルミーンの思惑が交錯しながら、「中央の戦い」は怒涛の終結を迎える!大増書き下ろし100ページ超の閑話集、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(TOブックスウェブサイトより)

2位『このミステリーがすごい!2023年版』『このミステリーがすごい!』編集部[編](宝島社)

巻頭では『ジョジョの奇妙な冒険』35周年を記念し『岸辺露伴は動かない』を特集。荒木飛呂彦さんへのインタビューや、作家の伊坂幸太郎さん・辻村深月さん・法月綸太郎さん、脚本家・加藤敏幸さんが荒木作品を語るエッセイ、脚本家・小林靖子さんへのメールインタビューを掲載します。また、西村京太郎さん追悼企画も。有栖川有栖さん・大山誠一郎さん・千街晶之さんに「トラベルミステリー」「本格ミステリー」「社会派ミステリー」の三つの視点から、作品を紹介してもらいます。西村さんの担当編集者による座談会も必読です。各業界人も注目する2022年の国内&海外のミステリー小説ランキング・ベスト20、超人気作家による自身の新刊情報&特別エッセイなど、例年の人気コンテンツも充実の一冊です。(宝島社ウェブサイトより)

3位『老害の人』内館牧子[著](講談社)

『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』に続く著者「高齢者小説」第4弾!(講談社ウェブサイトより抜粋)

4位『爆弾』呉勝浩[著](講談社)

5位『黒石 新宿鮫XII』大沢在昌[著](光文社)

6位『本の雑誌2023年1月 初詣大ジャンプ号 No.475』(本の雑誌社)

7位『異世界ウォーキング 3 ~エーファ魔導国家・散策編~』あるくひと[著](KADOKAWA)

8位『その本は』又吉直樹[著]ヨシタケシンスケ[著](ポプラ社)

9位『教誨』柚月裕子[著](小学館)

10位『かがみの孤城』辻村深月[著](ポプラ社)

〈文芸書ランキング 12月20日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年12月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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