「甘酸っぱくもない、エモくもない、こんな女子中学生爆走物語を私は待ってました!」東村アキコ絶賛 R-18文学賞三冠小説が初登場[文芸書ベストセラー]

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 3月28日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『魔女と過ごした七日間』が獲得した。
 第2位は『異世界ゆるり紀行14 子育てしながら冒険者します』。第3位は『やさしさを忘れぬうちに』となった。

 4位以下で注目は6位に初登場の『成瀬は天下を取りにいく』。同作は第20回「女による女のためのR-18文学賞」で史上初の三冠(大賞、読者賞、友近賞)を獲得した宮島未奈さんの「ありがとう西武大津店」を含むデビュー作。地元唯一の百貨店が閉店するまでの1ヶ月毎日、地元ニュースの中継に映り込むと宣言したかと思えば、幼なじみを巻き込んで唐突にM-1挑戦を決行、はたまた実験のために坊主頭にし、200歳まで生きると堂々と宣言する女子中学生・成瀬あかりの爆走生活を描いた青春小説だ。

 現在新潮社のウェブサイトでは受賞作「ありがとう西武大津店」がまるごと公開されている。同作は主人公・成瀬の幼なじみ・島崎の視点で話が進む。作家の新川帆立さんは自身のTwitterで《宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』拝読したのですが、面白すぎる!!!! 成瀬のこと大好きになった。冒頭1頁目から惚れてずっと好き。島崎がうらやましい。》と絶賛。マンガ家の東村アキコさんも《甘酸っぱくもない、エモくもない、こんな女子中学生爆走物語を私は待ってました!!!》と熱い推薦のコメントを寄せている。

1位『魔女と過ごした七日間』東野圭吾[著](KADOKAWA)

AIによる監視システムが強化された日本。指名手配犯捜しのスペシャリストだった元刑事が殺された。「あたしなりに推理する。その気があるなら、ついてきて」不思議な女性・円華に導かれ、父を亡くした少年の冒険が始まる。少年の冒険×警察ミステリ×空想科学記念すべき著作100作目、圧巻の傑作誕生!(KADOKAWAウェブサイトより)

2位『異世界ゆるり紀行14 子育てしながら冒険者します』水無月静琉[著](アルファポリス)

風の神シルフィリールのミスによって命を落とし、異世界に転生したタクミ。森の中で双子のアレンとエレナを保護した彼は、冒険者として生活を始めた。引き続き王都に滞在していたタクミ達は、パステルラビットを捕まえに行ったり、かつて仮契約したリヴァイアサンが訪ねてきたのを案内したりと大忙し。そんなある日、子供達の誕生日パーティーを開くことに。子供達に欲しいものを聞いたところ、思わぬ答えが返ってきて――!?転生冒険者の子連れ異世界のんびりファンタジー、第14弾!(アルファポリスウェブサイトより)

3位『やさしさを忘れぬうちに』川口俊和[著](サンマーク出版)

ハリウッド映像化!世界320万部ベストセラーの『コーヒーが冷めないうちに』、第5巻が発売!(サンマーク出版ウェブサイトより抜粋)

4位『お気楽領主の楽しい領地防衛 4 ~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~』赤池宗[著](オーバーラップ)

5位『月と散文』又吉直樹[著](KADOKAWA)

6位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

7位『可愛いけど最強? 異世界でもふもふ友達と大冒険!』ありぽん[著](アルファポリス)

8位『チンギス紀 十六 蒼氓』北方謙三[著](集英社)

9位『恋とそれとあと全部』住野よる[著](文藝春秋)

10位『#真相をお話しします』結城真一郎[著](新潮社)

〈文芸書ランキング 3月28日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年4月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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