「岸田政治は『ショック・ドクトリン』か?」池上彰の人気ニュース解説書「知らないと恥をかく世界の大問題」最新版で言及[新書ベストセラー]

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 6月13日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『裁判官の爆笑お言葉集』が獲得した。
 第2位は『堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法』。第3位は『知らないと恥をかく世界の大問題14 大衝突の時代-加速する分断』となった。

 3位の『知らないと恥をかく世界の大問題14 大衝突の時代-加速する分断』は2009年から刊行されている池上彰さんによる時事問題の解説書シリーズ。シリーズ累計で212万部を突破している。最新の14弾では、左右上下に分断されたアメリカ、ロシアによるウクライナ侵攻の行方、欧米と足並みを揃えないグローバルサウスの逆襲、中国の斜陽とインドの台頭など、世界的に分断が進むことにより起こる様々な問題を取り上げ解説している。また進化する人工知能の問題やデジタルネイティブ世代の影響力増加などにも言及されている。日本については「岸田政治は『ショック・ドクトリン』か?」と一章を設けて解説している。「ショック・ドクトリン」とは大惨事につけこんで実施される過激な市場原理主義改革のこと。今週2位にランクインしている『堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法』でも詳しく解説されており、世界中が注目しているテーマだ。

1位『裁判官の爆笑お言葉集』長嶺超輝[著](幻冬舎)

「死刑はやむを得ないが、私としては、君には出来るだけ長く生きてもらいたい」(死刑判決言い渡しの後で)。裁判官は無味乾燥な判決文を読み上げるだけ、と思っていたら大間違い。ダジャレあり、ツッコミあり、説教あり。スピーディーに一件でも多く判決を出すことが評価される世界で、六法全書を脇におき、出世も顧みず語り始める裁判官がいる。本書は法廷での個性あふれる肉声を集めた本邦初の語録集。これを読めば裁判員になるのも待ち遠しい。(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法』堤未果[著](幻冬舎)

「ショック・ドクトリン」とはテロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に為政者や巨大資本が、どさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。日本でも大地震やコロナ禍という惨事の裏で、知らない間に個人情報や資産が奪われようとしている。パンデミックで空前の利益を得る製薬企業の手口、マイナンバーカード普及の先にある政府の思惑など……。強欲資本主義の巧妙な正体を見抜き、私たちの生命・財産を守る方法とは?滅びゆく日本の実態を看破する覚悟の一冊。(幻冬舎ウェブサイトより)

3位『知らないと恥をかく世界の大問題14 大衝突の時代-加速する分断』池上彰[著](KADOKAWA)

2022年2月のロシアのウクライナ侵攻以降、新しい局面に突入した世界。分断が加速し、対立が深まる中、世界のリーダーはどう動くのか?ロシアと隣接するヨーロッパNATO諸国の対立、覇権争いや台湾をめぐり対立する米中関係、新たなグローバル・サウスの動きなど。世界、そして日本が抱える大問題を、歴史的な背景を交えながらわかりやすく解説していく池上彰の人気新書「知ら恥」シリーズ最新第14弾。大転換の時代に欠かせないニュース解説本だ。(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』今井むつみ[著]秋田喜美[著](中央公論新社)

5位『脳の闇』中野信子[著](新潮社)

6位『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』磯田道史[著](中央公論新社)

7位『ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音』手嶋龍一[著]佐藤優[著](中央公論新社)

8位『「発達障害」と間違われる子どもたち』成田奈緒子[著](青春出版社)

9位『客観性の落とし穴』村上靖彦[著](筑摩書房)

10位『成熟スイッチ』林真理子[著](講談社)

〈新書ランキング 6月13日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年6月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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