「認知症予防に気をつけるべきは、ご飯やパンやラーメンやパスタやお菓子やケーキ」糖尿病専門医が警告[新書ベストセラー]

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 10月31日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『親密な手紙』が獲得した。
 第2位は『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』。第3位は『歴史で読み解く!世界情勢のきほん』となった。

 1位の『親密な手紙』は今年3月に亡くなった作家の大江健三郎さんによる読書案内。岩波書店の雑誌「図書」に2010年から2013年まで連載された読書エッセイをまとめた一冊。伊丹十三やエドワード・W・サイード、井上ひさしら親交のあった人々との思い出や自身の作品や日常生活についても描いている。

 4位以下で注目は5位に初登場の『認知症にならない100まで生きる食事術』。糖尿病専門医の牧田善二医師が認知症を予防するための食事法について解説した一冊。牧田医師は認知症と糖尿病はどちらも不適切な食事によって起こる病気だと説く。どちらも発症するのに20年ほどかかり、若年性認知症が50歳ぐらいから始まることを考えると、30歳を超えたら食事に気をつけなければならないと解説。同書の「はじめに」では《認知症を予防するために気をつけなければならないのは、あなたたちが毎日食べているご飯やパンやラーメンやパスタやお菓子やケーキだという事実です!》と具体的に食品名をあげ警告を発している。

1位『親密な手紙』大江健三郎[著](岩波書店)

渡辺一夫をはじめ、サイード、武満徹、オーデン、井上ひさしなどを思い出とともに語る魅力的な読書案内。『図書』好評連載を収録。(岩波書店ウェブサイトより)

2位『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』今井むつみ[著]秋田喜美[著](中央公論新社)

日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。なぜヒトはことばを持つのか?子どもはいかにしてことばを覚えるのか?巨大システムの言語の起源とは?ヒトとAIや動物の違いは?言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである。鍵は、オノマトペと、アブダクション(仮説形成)推論という人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る。(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『歴史で読み解く!世界情勢のきほん』池上彰[著](ポプラ社)

急成長中のIT大国インド、一強を狙う中国、ウクライナに侵攻したロシア――歴史をおさえると、各国の思惑がよくわかる!(ポプラ社ウェブサイトより)

4位『言語哲学がはじまる』野矢茂樹[著](岩波書店)

5位『認知症にならない100まで生きる食事術』牧田善二[著](文藝春秋)

6位『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』磯田道史[著](中央公論新社)

7位『老い方、死に方』養老孟司[著](PHP研究所)

8位『安倍晋三VS.日刊ゲンダイ 「強権政治」との10年戦争』小塚かおる[著](朝日新聞出版)

9位『戦 TELL-ALL BOOK』青山繁晴[著](ワニ・プラス)

10位『日本の歪み』養老孟司[著]茂木健一郎[著]東浩紀[著](講談社)

〈新書ランキング 10月31日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年11月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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