85歳の作家で尼僧の「J」と37歳の青年の恋愛を描いた純愛小説がランクイン　「ジウサーガ」最新作も登場［文芸書ベストセラー］

　6月27日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『汝、星のごとく』が獲得した。
　第2位は『くもをさがす』。第3位は『ジウX』となった。

　3位に初登場の『ジウX』は誉田哲也さんによる大人気の警察小説シリーズ「< ジウ>サーガ」の最新第10弾。同シリーズは2011年にテレビ朝日系で「ジウ 警視庁特殊犯捜査係」としてドラマ化もされている。キャストは多部未華子さん、黒木メイサさん、北村有起哉さんら。北村さんが演じた東警部補は今作にも登場する。

　4位以下で注目は9位にランクインした『J』。ラジオプロデューサーの延江浩さんによる小説。85歳のベストセラー作家で尼僧の「J」と37歳の青年の純愛を描いた作品。老いてこそ燃える身体といつまでも自由な心の躍動を描く。

1位『汝、星のごとく』凪良ゆう［著］（講談社）

その愛は、あまりにも切ない。正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海（あきみ）と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂（かい）。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。（講談社ウェブサイトより抜粋）

2位『くもをさがす』西加奈子［著］（河出書房新社）

カナダで、がんになった。「私は弱い。徹底的に弱い」。でもーーあなたに、これを読んでほしいと思った。祈りと決意に満ちた著者初のノンフィクション。（河出書房新社ウェブサイトより）

3位『ジウX』誉田哲也［著］（中央公論新社）

臓器を抉られた死体は、破滅の前触れか、反撃の狼煙か――。各所で続出する不気味な事件。そして「歌舞伎町セブン」に、かつてない危機が迫る……。〈ジウ〉サーガ、待望の最新長篇！（中央公論新社ウェブサイトより）

4位『無職転生 ～蛇足編～1』理不尽な孫の手［著］（KADOKAWA）

5位『街とその不確かな壁』村上春樹［著］（新潮社）

6位『没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます』六山葵［著］（アルファポリス）

7位『工芸職人《クラフトマン》はセカンドライフを謳歌する』鈴木竜一［著］（アルファポリス）

8位『レーエンデ国物語』多崎礼［著］（講談社）

9位『J』延江浩［著］（幻冬舎）

10位『クレイジーDの悪霊的失恋　-ジョジョの奇妙な冒険より-』荒木飛呂彦［原案］上遠野浩平［著］（集英社）

〈文芸書ランキング　6月27日トーハン調べ〉