「伊坂幸太郎作品のなかでもトップクラスの読後感と爽快感!」文芸評論家が絶賛、本屋大賞にもノミネートされた『逆ソクラテス』が文庫化[文庫ベストセラー]
ニュース
- Book Bang編集部
- [ニュース]
- (日本の小説・詩集)
-
- 逆ソクラテス
- 価格:792円(税込)
6月27日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編9.5』が獲得した。
第2位は『魂手形 三島屋変調百物語七之続』。第3位は『逆ソクラテス』となった。
3位に初登場の『逆ソクラテス』は伊坂幸太郎さんの短編集。小学生が主人公の短編5篇が収録されており、いずれも現実の世界を舞台にしながら非日常的な出来事が起こり、主人公が逆境を乗り越える様子を描く。2020年に第33回柴田錬三郎賞を受賞した他、2021年本屋大賞にもノミネートされた話題作。
文芸評論家の関口苑生さんは、同作について《現実社会を真っ向から見据えた、彼にしてみれば“異色”の内容》と述べながら、《読み終えたあとにやってくる爽快感と清涼感は、これまでの伊坂作品の中でもトップクラスだろう》と評している。
ほんのいえ宮脇書店越谷店の書店員さんは《伊坂幸太郎がデビュー20周年を迎え、いっそうに円熟味を増した感がある。どれもが顛末までギュギュッと凝縮され、変化球もありでワクワクさせてくれる。固定した価値観がひっくり返されます。長編もよし短編もよし、やはり伊坂作品はハズレなし。》と紹介している。
-
- ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編9.5
- 価格:726円(税込)
1位『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編9.5』衣笠彰梧[著](KADOKAWA)
高度育成高校での二度目の冬休みがやってきた。軽井沢とクリスマスのプレゼントを買いに行くという約束は、軽井沢のインフルエンザにより崩れ、綾小路はイブからの数日を1人で過ごすことになった。そんな中『えっと、今日、綾小路くんの昼間の予定ってどうなってるかな』『それは会ってからのお楽しみにいたしましょう。お部屋にお伺いしても?』『この後ちょっと顔を貸せ。30分後にケヤキモールの北口だ』、各クラスリーダーからの電話が絶えない状況となっていた。一方「綾小路くんってただ暗めなクラスメイト……じゃないでしょ。隠し事があるっていうか」クラスメイトの間で綾小路に関する議論が行われ始め――!?(KADOKAWAウェブサイトより)
2位『魂手形 三島屋変調百物語七之続』宮部みゆき[著](KADOKAWA)
百物語なんかしていると、この世の業を集めますよ――。江戸は神田の袋物屋・三島屋では、風変わりな百物語が続けられている。語り手一人に、聞き手も一人。主人の次男・富次郎が聞いた話はけっして外には漏らさない。少年時代を木賃宿で過ごした老人が三島屋を訪れた。迷える魂の水先案内を務める不思議な水夫に出会ったことがあるという――。三島屋に嬉しい報せも舞い込み、ますます目が離せない宮部みゆき流の江戸怪談。(KADOKAWAウェブサイトより)
3位『逆ソクラテス』伊坂幸太郎[著](集英社)
「敵は、先入観だよ」学力も運動もそこそこの小学6年生の僕は、転校生の安斎から、突然ある作戦を持ちかけられる。カンニングから始まったその計画は、クラスメイトや担任の先生を巻き込んで、予想外の結末を迎える。はたして逆転劇なるか!? 表題作ほか、「スロウではない」「非オプティマス」など、世界をひっくり返す無上の全5編を収録。最高の読後感を約束する、第33回柴田錬三郎賞受賞作。(集英社ウェブサイトより)
4位『竈稲荷の猫』佐伯泰英[著](光文社)
5位『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ[著](中央公論新社)
6位『灯台からの響き』宮本輝[著](集英社)
7位『怪物【映画ノベライズ】』坂元裕二[脚本]是枝裕和[監督]佐野晶[著](宝島社)
8位『正欲』朝井リョウ[著](新潮社)
9位『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光[著](新潮社)
10位『クスノキの番人』東野圭吾[著](実業之日本社)
〈文庫ランキング 6月27日トーハン調べ〉
関連ニュース
-
クマっ娘が異世界無双!? 異色のウェブ小説が人気
[ニュース](日本の小説・詩集/ライトノベル)
2020/01/18 -
宮部みゆきのライフワーク「三島屋変調百物語」おちかが嫁に行き新章に突入
[ニュース](日本の小説・詩集/ライトノベル)
2019/12/14 -
宮部みゆきの新連載が「小説新潮」でスタート! 著者初の「幽霊屋敷」ホラー
[リリース](日本の小説・詩集/SF・ホラー・ファンタジー)
2018/07/26 -
吉永小百合主演 感動のヒューマン医療巨編「いのちの停車場」原作本がベストセラー
[ニュース](日本の小説・詩集/歴史・時代小説)
2021/05/29 -
「思わず声をあげてしまった。ミステリとして一流、実にテクニカル」直木賞受賞作『木挽町のあだ討ち』は時代ミステリであり「フィクションに救われた人たちの物語」[文芸書ベストセラー]
[ニュース](日本の小説・詩集)
2023/08/12