【話題の本】『先読み! IT×ビジネス講座 ChatGPT』古川渉一・酒井麻里子著

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■生成AIの注意点説きヒット

誤情報を生成する恐れが課題となっている生成人工知能(AI)は、ビジネスに使えるのか。生成した文章が著作権を侵害する可能性や、大学生が生成AIを使ってリポートを作成する是非も問われる。

対話型のChatGPTが昨年11月末の公開から2カ月で利用者が1億人を超え、世界的なブームとなる中、生成AIを巡って規制か活用かが議論となっている。こうした流れでヒットしたのが4月発売の本書。

ChatGPTの使い方のこつや「うそをつくこともある」「機密情報を入れてはいけない」といった注意点などを、AIベンチャーの取締役CTO(最高技術責任者)とITライターとの会話形式で解説。生成された文章の誤情報を排除するには「人によるファクトチェックが基本」と説く。「AIが生成した文章を見分けることは可能?」といった関心の高いテーマも盛り込んだ。

現在6刷8万部。版元では「ヒットの要因はまず他社に先駆けて発売したこと。技術的な背景、可能性や課題、ビジネス事例と包括的に書かれている点も要因」と分析する。

生成AIに関する本は、各社が発売。注目のジャンルだけに、競合が激しくなりそうだ。(インプレス・1540円)

寺田理恵

産経新聞
※この記事の内容は掲載当時のものです

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