黒柳徹子「よし!と思うまで42年もかかってしまった」国民的ベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』続編について語る[文芸書ベストセラー]

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 10月11日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『続 窓ぎわのトットちゃん』が獲得した。
 第2位は『あなたが誰かを殺した』。第3位は『777 トリプルセブン』となった。

 1位の『続 窓ぎわのトットちゃん』は黒柳徹子さんの自伝的物語『窓ぎわのトットちゃん』(講談社)の42年ぶりの続編。幼少期を描いた『窓ぎわのトットちゃん』のその後を描いており、戦時中の疎開先での日々や女学校時代、NHKの専属女優時代からニューヨーク留学まで、波乱万丈なトットの人生が綴られている。2023年12月8日よりアニメ映画版の「窓ぎわのトットちゃん」の公開も決定している。

 黒柳さんは発売にあたり《私は、どう考えても『窓ぎわのトットちゃん』よりおもしろいことは書けない、と思っていました。私の人生でトモエ学園時代ほど、毎日が楽しいことはなかったから。だけど、私のようなものの「それから」を知りたいと思ってくださる方が多いのなら、書いてみようかなと、だんだん思うようになったのです。よし! と思うまで、なんと42年もかかってしまったけど、書きはじめると、笑っちゃうこと、泣いちゃうこと、それから戦争のことも次々に思い出されて……。》とメッセージを発表している。

1位『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子[著](講談社)

国民的ベストセラー、42年ぶり、待望の続編!国内で800万部、全世界で2500万部を突破した『窓ぎわのトットちゃん』。世界中で愛されている、あのトットちゃんが帰ってくる!泣いたり、笑ったり……トットの青春記。(講談社ウェブサイトより抜粋)

2位『あなたが誰かを殺した』東野圭吾[著](講談社)

★★★ミステリ、ど真ん中。★★★最初から最後までずっと「面白い!」至高のミステリー体験。閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。(講談社ウェブサイトより)

3位『777 トリプルセブン』伊坂幸太郎[著](KADOKAWA)

そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして――累計300万部突破、殺し屋シリーズ書き下ろし最新作『マリアビートル』から数年後、物騒な奴らは何度でも!やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった――。時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくる……。そのホテルには、物騒な奴らが群れをなす!(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『近畿地方のある場所について』背筋[著](KADOKAWA)

5位『すべての恋が終わるとしても -140字の恋の話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

6位『幼女戦記 14 Dum spiro,spero -下-』カルロ・ゼン[著](KADOKAWA)

7位『ふつつかな悪女ではございますが7 ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』中村颯希[著](一迅社)

8位『すべての恋が終わるとしても -140字のさよならの話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

9位『陰陽師 烏天狗ノ巻』夢枕獏[著](文藝春秋)

10位『リカバリー・カバヒコ』青山美智子[著](光文社)

〈文芸書ランキング 10月11日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年10月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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