「王様のブランチ」で話題 マネックス取締役の小説家デビュー作が初登場でベストセラー1位[文芸書ベストセラー]

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 1月16日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『ファラオの密室』が獲得した。
 第2位は『続 窓ぎわのトットちゃん』。第3位は『すべての恋が終わるとしても -140字の恋の話-』となった。

 1位の『ファラオの密室』は第22回『このミステリーがすごい!』大賞の受賞作。古代エジプトを舞台とし、死んでミイラにされた神官がこの世に戻り、王のミイラ消失の謎に挑む特殊設定ミステリ。著者の白川尚史さんはAIの専門家で金融サービスを提供するマネックスグループの取締役兼執行役としても知られている。今作がデビュー作。1月13日に放送されたTBS系バラエティ番組「王様のブランチ」に本人が出演し話題となった。

 同賞の選考委員で書評家・翻訳家の大森望さんは《これだけ野心的な設定を用意して、壮大な物語をきちんと着地させた点は高く評価できる。しかも、特筆すべきことに、読後感がたいへん爽やかなのである》《このミステリーはたしかにすごい。と見解が一致して、意外とすんなりこれが大賞受賞作に決まった》と選考の内幕を明かしている。

1位『ファラオの密室』白川尚史[著](宝島社)

自分が死んだ理由と、密室状態のピラミッドから遺体が消えた謎を3日以内に解き明かせ!冥界の審判を受けるため、欠けた心臓を探しに3日間だけ現世に蘇ったミイラのセティ。地上では王の遺体がピラミッドから忽然と消え、人々はアテン神以外の信仰を禁じた王の意志ではないかと疑うが……。不可能犯罪か神の御業か!?古代エジプトの信仰を背景に描かれる本格ミステリー!(宝島社ウェブサイトより)

2位『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子[著](講談社)

国民的ベストセラー、42年ぶり、待望の続編!国内で800万部、全世界で2500万部を突破した『窓ぎわのトットちゃん』。世界中で愛されている、あのトットちゃんが帰ってくる!泣いたり、笑ったり……トットの青春記。(講談社ウェブサイトより抜粋)

3位『すべての恋が終わるとしても -140字のさよならの話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

140字で綴られる、恋の始まりと終わり――。(以下、本文『後悔しないように』引用)「もっと早く告白しておけばよかった」幼なじみの彼は言った。慎重なところが魅力な彼だけれど、今回はその人柄が裏目に出てしまったらしい。「元気出して」「まあ大丈夫。お前は俺みたいに後悔するなよ」こんな時ですら私の心配だ。でも、私はそんな彼のことが――。「じゃあ、後悔しないように言うね」(スターツ出版ウェブサイトより)

4位『あなたが誰かを殺した』東野圭吾[著](講談社)

5位『近畿地方のある場所について』背筋[著](KADOKAWA)

6位『人間標本』湊かなえ[著](KADOKAWA)

7位『鍛冶屋ではじめる異世界スローライフ 9』たままる[著](KADOKAWA)

8位『風に立つ』柚月裕子[著](中央公論新社)

9位『星を編む』凪良ゆう[著](講談社)

10位『聖女じゃなかったので、王宮でのんびりご飯を作ることにしました 10』神山りお[著](KADOKAWA)

〈文芸書ランキング 1月16日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年1月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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