100歳を迎えた佐藤愛子 「これでおしまい!」の最新刊は“人生で最も幸福だった時代”を振り返った『思い出の屑籠』[文芸書ベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 11月21日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『続 窓ぎわのトットちゃん』が獲得した。
 第2位は『星を編む』。第3位は『あなたが誰かを殺した』となった。

 4位以下で注目は6位に初登場の『思い出の屑籠』。11月5日に100歳を迎えた作家・佐藤愛子さんの最新刊。自身の体験をエッセイや小説にしてきた佐藤さんだが、これまで題材にしてこなかった思い出もあるという。それが佐藤さん自身が“人生で最も幸福だった時代”という幼い頃の思い出だ。雑誌「婦人公論」で98歳からはじめた秘蔵エピソード満載の連載をまとめた一冊。90歳を超えても『九十歳。何がめでたい』や『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』(いずれも小学館)などベストセラーを連発してきた佐藤さんだが、発行元の中央公論新社によると今作が《これでおしまい!作家生活最後の一冊です。》とのこと。

1位『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子[著](講談社)

国民的ベストセラー、42年ぶり、待望の続編!国内で800万部、全世界で2500万部を突破した『窓ぎわのトットちゃん』。世界中で愛されている、あのトットちゃんが帰ってくる!泣いたり、笑ったり……トットの青春記。(講談社ウェブサイトより抜粋)

2位『星を編む』凪良ゆう[著](講談社)

花火のように煌めいて、届かぬ星を見上げて、海のように見守って、いつでもそこには愛があった。ああ、そうか。わたしたちは幸せだったのかもしれないね。『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。(講談社ウェブサイトより)

3位『あなたが誰かを殺した』東野圭吾[著](講談社)

★★★ミステリ、ど真ん中。★★★最初から最後までずっと「面白い!」至高のミステリー体験。閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。(講談社ウェブサイトより)

4位『転生したらスライムだった件 21』伏瀬[著](マイクロマガジン社)

5位『神達に拾われた男 14 』Roy[著](ホビージャパン)

6位『思い出の屑籠』佐藤愛子[著](中央公論新社)

7位『椿ノ恋文』小川糸[著](幻冬舎)

8位『すべての恋が終わるとしても -140字の恋の話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

9位『汝、星のごとく』凪良ゆう[著](講談社)

10位『ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編』井上真偽[著](小学館)

〈文芸書ランキング 11月21日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年11月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク