「英語学習はこうあるべき、とは一概には言えない」「太田光のつぶやき英語」講師の鳥飼玖美子教授 英語を学ぶうえでの疑問に答えた一冊がベストセラー[新書ベストセラー]

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 12月12日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『大常識』が獲得した。
 第2位は『ニッポンが壊れる』。第3位は『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』となった。

 3位の『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』は歴史家の磯田道史さんが古文書から読み解いた歴史の「裏」と「闇」を解説した一冊。2022年11月に発売された新書ながら、一年間コンスタントに売れ続け、トーハンが12月1日に発表した「2023年 年間ベストセラー」の新書ノンフィクション部門で1位を獲得。最注目が集まり上位ランクインとなった。

 4位以下で注目は8位に初登場の『やっぱり英語をやりたい!』。著者は立教大学名誉教授でNHK Eテレの番組「太田光のつぶやき英語」の講師としても知られる鳥飼玖美子さん。鳥飼さんは同書のまえがきで《英語学習はこうあるべき、と一概には言えない》と述べたうえで、自分にあったやり方をみつけ、楽しければ続けられると強調。同書では学習するうえでの疑問に鳥飼さんが答えるというかたちで綴られており、様々な人の英語を学ぶ理由や動機・学習方法が紹介され、英語を身につけるモチベーションアップに有用な一冊となっている。インターネットやChatGPT、ドラマや映画などを活用し学ぶ方法なども紹介されている。

1位『大常識』百田尚樹[著](新潮社)

どう考えてもおかしいやろ。政治家は余計なことばかりしている。自称リベラルは多数の意見を踏みにじっている。人権派は犯罪者のほうばかりを向いている。願うだけで平和が維持できると考えるバカがはびこっている。新型コロナワクチンの批判はタブーになり続けている。道徳心がない奴がのさばっている――非常識に満ちたこの世界に、今こそ必要なのは「大いなる常識」だ。ベストセラー作家が振るう怒りの鉄拳!(新潮社ウェブサイトより)

2位『ニッポンが壊れる』ビートたけし[著](小学館)

この国をダメにしたのは誰だ? 「ニッポン人は、ここまで平和ボケしたのか」 コロナ禍が一段落して明らかになったのは、これまで”見て見ぬフリ”をしてきたあらゆる世界の「ヤバさ」だった。政治家と宗教団体の癒着、メディアの芸能事務所への忖度、ネットへの急激な依存……。加速度的に変化する現代社会では、これまでの常識は通用しない。 この国をダメにしたのは誰なのか? 天才・ビートたけしが崩壊寸前のニッポンの「現在」をぶった斬る!(小学館ウェブサイトより)

3位『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』磯田道史[著](中央公論新社)

歴史には裏がある。古文書を一つずつ解読すると、教科書に書かれた「表の歴史」では触れられない意外な事実が見えてくる。明智光秀が織田信長を欺けた理由、信長の遺体の行方、江戸でカブトムシが不人気だった背景、忍者の悲惨な死に方、赤穂浪士が「吉良の首」で行った奇妙な儀式、漏洩していた孝明天皇の病床記録……。古文書と格闘し続ける著者が明らかにした、戦国、江戸、幕末の「歴史の裏側」がここにある。(中央公論新社ウェブサイトより)

4位『世界のニュースを日本人は何も知らない5 -なんでもありの時代に暴れまわる人々-』谷本真由美[著](ワニブックス)

5位『家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊』磯田道史[著](PHP研究所)

6位『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』今井むつみ[著]秋田喜美[著](中央公論新社)

7位『貧乏ピッツァ』ヤマザキマリ[著](新潮社)

8位『やっぱり英語をやりたい!』鳥飼玖美子[著](幻冬舎)

9位『ブッダという男 -初期仏典を読みとく』清水俊史[著](筑摩書房)

10位『9割が間違っている「たんぱく質」の摂り方』金津里佳[著](青春出版社)

〈新書ランキング 12月12日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年12月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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