映画「あの花咲く丘で、君とまた出会えたら。」大ヒットで原作本もベストセラー1位 東野圭吾の「ブラック・ショーマン」シリーズ第二作も登場[文庫ベストセラー]

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 1月30日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が獲得した。
 第2位は『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』。第3位は『陰流苗木 芋洗河岸(1)』となった。

 1位の『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は汐見夏衛さんが投稿小説サイトで発表し、2016年に文庫化された作品。内容は現代の女子中学生が1945年にタイムスリップ。そこで出会った男性に惹かれていくも彼は特攻隊員だった。SNSで「とにかく泣ける」と話題となり、クチコミで広まっていた作品だ。2023年12月8日に公開された実写映画版が興行収入36億円を突破する大ヒットとなっておりその波及効果で原作本も売れている。映画版の評価も高く、第47回日本アカデミー賞では、監督の成田洋一さんが優秀監督賞を、主演の福原遥さんは新人俳優賞、同じく主演の水上恒司さんは優秀主演男優賞を受賞している。2位の『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は同作の続編。

 4位以下で注目は4位にランクインした『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』。東野圭吾さんによるマジシャンを主人公としたミステリーシリーズの第一作。1月24日にシリーズ第二作となる『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』東野圭吾[著](光文社)が発売された。こちらは1月30日発表のトーハンの週間ベストセラーランキング、文芸書部門で初登場1位を獲得している。

1位『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』汐見夏衛[著](スターツ出版)

親や学校、すべてにイライラした毎日を送る中2の百合。母親とケンカをして家を飛び出し、目をさますとそこは70年前、戦時中の日本だった。偶然通りかかった彰に助けられ、彼と過ごす日々の中、百合は彰の誠実さと優しさに惹かれていく。しかし、彼は特攻隊員で、ほどなく命を懸けて戦地に飛び立つ運命だった――。のちに百合は、期せずして彰の本当の想いを知る…。涙なくしては読めない、怒濤のラストは圧巻!(スターツ出版ウェブサイトより)

2位『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』汐見夏衛[著](スターツ出版)

中2の涼は転校先の学校で、どこか大人びた同級生・百合と出会う。初めて会うのになぜか懐かしく、ずっと前から知っていたような不思議な感覚。まっすぐで凛とした百合に涼はどんどん惹かれていく。しかし告白を決意した矢先、百合から聞かされたのは、75年前の戦時中にまつわる驚くべき話で――百合の悲しすぎる過去の恋物語だった。好きな人に、忘れられない過去の恋があったら、それでも思いを貫けますか?愛することの意味を教えてくれる感動作。(スターツ出版ウェブサイトより)

3位『陰流苗木 芋洗河岸(1)』佐伯泰英[著](光文社)

神田明神下にある一口長屋に、妻子連れの侍が流れ着く。藩を食いつめ美濃を出てきた、その名は小此木善次郎。職業なし、金もなし、どこかとぼけたこの侍、じつは剣の達人と知れる。親切な住人や大家が揃う一口長屋に溶け込む一家だったが、長屋には隠された秘密があると知れ、善次郎はやがてその秘密の渦に巻き込まれていく――。手に汗握る新シリーズ開幕!(光文社ウェブサイトより)

4位『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』東野圭吾[著](光文社)

5位『ある閉ざされた雪の山荘で』東野圭吾[著](講談社)

6位『陰からの一撃 警視庁追跡捜査係』堂場瞬一[著](角川春樹事務所)

7位『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう[著](中央公論新社)

8位『後宮の検屍女官6』小野はるか[著](KADOKAWA)

9位『フルメタル・パニック! Family』賀東招二[著](KADOKAWA)

10位『恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

〈文庫ランキング 1月30日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年2月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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