「ブギウギ」愛助を演じた水上恒司主演の映画版が大ヒット 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』原作本もベストセラー1位 その後を描いた続編も4位に[文庫ベストセラー]

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 12月19日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が獲得した。
 第2位は『三河雑兵心得 13 奥州仁義』。第3位は『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』となった。

 1位の『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は小説投稿サイト発のファンタジーラブストーリー。現代の女子中学生が1945年にタイムスリップ。そこで出会った男性に惹かれていくも、彼は特攻隊員だった。とにかく泣けると話題のラブストーリーだ。4位にランクインした『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は主人公のその後が語られる同作の続編。後述の映画版を視聴した観客がその後を知りたいと、本の売上につながっているようだ。

 同作は12月8日より映画版の公開がはじまっており、11日と18日に発表された観客動員数ランキングでどちらも2位を獲得(興行通信社調べ)。累計興行収入は9億9700万円とはやくも10億円の大台に迫る大ヒットとなっている。映画では女子高生の設定となった主人公を福原遥さん、特攻隊員を水上恒司さんが演じている。水上さんは現在放送中のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」で趣里さん演じる主人公の福来スズ子と恋に落ちる学生の村山愛助を演じており、ほとんど同じ時代設定のなかキャラクター設定の違いも話題となっている。福原さんは昨年放送されたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」でヒロインを務めて高い評価を得ており、同映画の大ヒットの影には「朝ドラ」効果もありそうだ。

1位『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』汐見夏衛[著](スターツ出版)

息が苦しくて 全身が痛くて それでも私は走った 声のかぎりに叫んだ そして祈った 私の大切な人を見殺しにする 残酷な神様 せめて最後くらいは 私の願いを叶えてよ――(スターツ出版ウェブサイトより)

2位『三河雑兵心得 13 奥州仁義』井原忠政[著](双葉社)

秀吉の命令により、北条氏の旧領である関東に移封となった徳川家。家康に従い、一族郎党を引き連れて江戸にやってきた茂兵衛だが、辺りは葦が生い茂る湿地で、あちらこちらで土を掘ったり埋めたりとかまびすしい。そんな中、陸奥国、南部氏の家臣である九戸政実が秀吉による奥州仕置に異を唱え、反旗を翻した。ただちに再仕置軍の派遣が決定し、徳川家も参陣を求められる。井伊直政の軍監として出陣することになった茂兵衛は、例によって家康から無理難題を命じられてしまう。戦国足軽出世物語、四分五裂の第十三弾!(双葉社ウェブサイトより)

3位『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』東野圭吾[著](光文社)

故郷で父が殺害された。仕事と結婚準備を抱えたまま生家に戻った真世は、何年間も音信不通だった叔父・武史と再会する。元マジシャンの武史は警察を頼らず、自らの手で犯人を見つけるという。かつて教師だった父を殺した犯人は、教え子である真世の同級生の中にいるのか。コロナ禍に苦しむ町を舞台に、新たなヒーロー“黒い魔術師”が手品のように華麗に謎を解く長編ミステリー!(光文社ウェブサイトより)

4位『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』汐見夏衛[著](スターツ出版)

5位『もういちど』畠中恵[著](新潮社)

6位『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(7)』佐島勤[著](KADOKAWA)

7位『窓ぎわのトットちゃん 新組版』黒柳徹子[著](講談社)

8位『冬の狩人(上)』大沢在昌[著](幻冬舎)

9位『冬の狩人(下)』大沢在昌[著](幻冬舎)

10位『正欲』朝井リョウ[著](新潮社)

〈文庫ランキング 12月19日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年12月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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