日本は「沈む国」? 「投資の神様」ジム・ロジャーズが選んだこの先10年で「沈む国」と「伸びる国」 最新著作が人気[新書ベストセラー]

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 2月14日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『メンタル脳』が獲得した。
 第2位は『話す力 心をつかむ44のヒント』。第3位は『磯田道史と日本史を語ろう』となった。

 4位以下で注目は8位に初登場の『2030年 お金の世界地図』。「投資の神様」として知られるジム・ロジャーズ氏の最新著書だ。同書はリーマン・ショックの到来やトランプ大統領の当選など数々の予言を的中させてきた同氏がこれから10年の世界的な資金の流れを解説した一冊だ。世界情勢の変化を解説しながらそれによって変わるお金の流れを読み解き、今後10年で「沈む国」と「伸びる国」を予測する。お金は「安心」「リターン」「開放性」がある場所に集まると条件をあげ、中国、サウジアラビア、ウズベキスタン、ルワンダ、ベトナム、コロンビアなど具体的な国名をあげてリスクとリターンを解説している。ちなみに日本は「沈む国」のひとつとしてあげられている。ただし、同書の後半では投資対象はよく知っているものでないとならないと述べ、《徹底的に研究し、エキスパートになって初めて投資の資格が得られると考えたほうがいい》と安易な選択に警鐘を鳴らしている。

1位『メンタル脳』アンデシュ・ハンセン[著]マッツ・ヴェンブラード[著]久山葉子[訳](新潮社)

「史上最悪のメンタル」と言われる現代人。とりわけ若年層の心の問題は世界的に深刻だ。ユニセフが警告を発し、アメリカ政府は「国家的危機」とまで言及、日本でも高校生の30%、中学生の24%、小学4~6年生の15%が中等度以上のうつ症状を訴えているとの調査結果もある。脳科学からメンタルの問題を解説した世界的ベストセラー『ストレス脳』をあらゆる世代向けに、わかりやすくコンパクトにした〈心の取説(トリセツ)〉。(新潮社ウェブサイトより)

2位『話す力 心をつかむ44のヒント』阿川佐和子[著](文藝春秋)

日本人だからこその会話の妙や楽しみ方はあるはず――。初対面の相手との会話から、認知症の親の介護や家庭円満の秘訣、会議や会食まで。インタビュアーを三十年以上続けているアガワが披露するとっておきのエピソードとコミュニケーション術。(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『磯田道史と日本史を語ろう』磯田道史[著](文藝春秋)

日本史を語らせたら当代一! 磯田道史が、半藤一利、阿川佐和子、浅田次郎、養老孟司ほか、各界の「達人」を招き、歴史のウラオモテを縦横に語り尽くす。最新科学で探る日本人の起源から、歴史上のリーダーたちの品定め、弥生式土器を自作した少年時代を語った「磯田道史ができるまで」など、歴史好きなら参加したくなる歴史談義。目からウロコの連続です。(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)

4位『世界は経営でできている』岩尾俊兵[著](講談社)

5位『世界はラテン語でできている』ラテン語さん[著](SBクリエイティブ)

6位『世界のニュースを日本人は何も知らない5 -なんでもありの時代に暴れまわる人々-』谷本真由美[著](ワニブックス)

7位『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』磯田道史[著](中央公論新社)

8位『2030年 お金の世界地図』ジム・ロジャーズ[著]花輪陽子[監修・翻訳]アレックス・南レッドヘッド[監修・翻訳](SBクリエイティブ)

9位『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』今井むつみ[著]秋田喜美[著](中央公論新社)

10位『うまく老いる 楽しげに90歳の壁を乗り越えるコツ』樋口恵子[著]和田秀樹[著](講談社)

〈新書ランキング 2月14日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年2月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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