原田マハ 3年ぶりの長編アート小説がベストセラー1位 棟方志功を描いた『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』[文芸書ベストセラー]

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 3月12日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』が獲得した。
 第2位は『成瀬は天下を取りにいく』。第3位は『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 17』となった。

 1位に初登場の『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』は原田マハさんの最新作。2021年に刊行された『リボルバー』(幻冬舎)以来三年ぶりの長編小説。『たゆたえども沈まず』で天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと日本人画商の交流を描き、『リボルバー』でゴッホの死の謎に迫った原田さんが、ゴッホに憧れた棟方の人生を綴る。物語は一貫して棟方の妻・チヤの語りで進む。原田さんは自身のウェブサイトでのインタビューで妻の視点で描いた理由を《そばにいた人の目線で、どんな人生を歩んで、どう創作に取り組んだかを客観的に取り込みたという気持ちが大きいです》《私と一緒に読者が棟方を見守っていける視点を考えると、チヤが一番ふさわしくて、読者のみなさんにはだんだんとチヤにトランスフォームしていく体験をしてほしいです》と解説している。

1位『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』原田マハ[著](幻冬舎)

原田マハ3年ぶり長編アート小説がついに単行本に!「ワぁ、ゴッホになるッ!」1924年、画家への憧れを胸に裸一貫で青森から上京した棟方志功。しかし、絵を教えてくれる師もおらず、画材を買うお金もなく、弱視のせいでモデルの身体の線を捉えられない棟方は、展覧会に出品するも落選し続ける日々。そんな彼が辿り着いたのが木版画だった。彼の「板画」は革命の引き金となり、世界を変えていくーー。墨を磨り支え続けた妻チヤの目線から、日本が誇るアーティスト棟方志功を描く。感涙のアート小説。(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない!話題沸騰、圧巻のデビュー作。(新潮社ウェブサイトより)

3位『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 17』夕蜜柑[著](KADOKAWA)

十層の最終目標は、人々を苦しめる魔王の撃破!まずはエリア中に散らばったキーアイテムを回収すべく、メイプル達は手分けして捜索を始める。時にはライバルとも情報交換や謎解きをして――これぞMMOの醍醐味!(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』東野圭吾[著](光文社)

5位『シャーロック・ホームズの凱旋』森見登美彦[著](中央公論新社)

6位『すべての恋が終わるとしても -140字の恋の話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

7位『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子[著](講談社)

8位『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』内田也哉子[著](文藝春秋)

9位『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈[著](新潮社)

10位『すべての恋が終わるとしても -140字の忘れられない恋-』冬野夜空[著](スターツ出版)

〈文芸書ランキング 3月12日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年3月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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