上海物語 あるいはゾルゲ少年探偵団 [著]小中陽太郎

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上海物語 あるいはゾルゲ少年探偵団 [著]小中陽太郎

[レビュアー] 週刊新潮

著者が幼年期を過ごした戦時中の上海を舞台に、ゾルゲのいた時代を描いた最新長編だ。主人公の須磨雄が著者自身の投影であるだけでなく、『太陽の帝国』のJ・G・バラードから四方田犬彦までが実名で登場。情報戦をめぐる、虚実皮膜の自伝的実録小説でもある。

新潮社 週刊新潮
2017年1月26日号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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