『鳳凰の船』浮穴みみ著

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恋仏

『恋仏』

著者
浮穴みみ [著]
出版社
双葉社
ISBN
9784575240542
発売日
2017/04/14
価格
1,650円(税込)

『鳳凰の船』浮穴みみ著

[レビュアー] 産経新聞社

 幕末に洋式帆船を次々と作った船大工、続豊治。旧幕臣脱走軍の戦場と化した箱館で老いながら、ひっそり生きていた。ある日、意外な訪問を受け、豊治の胸に再び船造りの情熱が…(表題作)。

 初代北海道庁長官の岩村通俊はかつて函館に赴任した際、北海道を欧米から守ったという自負があった。だが、2度目の赴任でその思いが揺れる(「野火」)。

 江戸から明治へ-北海道開拓の歴史に名を刻んだ人々の激動の人生を描く5編を収録。平成30年の北海道命名150年に向けた作品で、今日にもつながる先人たちの強い決意が伝わってくる。(双葉社・1500円+税)

産経新聞
2017年9月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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