『牡丹社事件 マブイの行方日本と台湾、それぞれの和解』平野久美子著

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牡丹社事件 マブイの行方

『牡丹社事件 マブイの行方』

著者
平野 久美子 [著]
出版社
集広舎
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784904213728
発売日
2019/05/10
価格
2,000円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『牡丹社事件 マブイの行方日本と台湾、それぞれの和解』平野久美子著

[レビュアー] 産経新聞社

 琉球(沖縄)の船が明治4(1871)年、台風で台湾南東部に漂着した。だが、不幸にも侵入者と勘違いした先住民が54人を殺害。明治政府は懲罰のためとして、3年後に初の海外派兵を行った。

 2つを合わせ「牡丹社事件」と呼ばれている。150年近く前の遠い過去ながら、台湾と沖縄で事件に連なる末裔(まつえい)らは「和解」を求めて、いまも心の交流を続ける。

 著者は、関係者の声を丹念に取材し、沖縄の言葉で「魂」を意味する「マブイ」を探した。この事件がなぜ、なおも語り継がれているのか。それぞれの心情の奥底に迫ったノンフィクションだ。(集広舎・1852円+税)

産経新聞
2019年6月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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