作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんのもとには恋愛や不倫、家庭不和、病気、自殺などさまざまな悩みが持ち込まれる。そんな一つ一つの悩みに答えた人生相談。
不倫の末に略奪した男性との結婚に悩む女性には、「人を悲しませた上での幸せは成り立たない」と説く。知的障害のある息子をうとましく思う母親には、仏教用語の「代受苦」を挙げ、苦を一身に引き受けた尊い命であるとして、あるがままを受け止め愛情を注いでほしいと諭す。
ドラマで瀬戸内さんを演じたことがある女優・宮沢りえさんとの対談や仏教に関するコラムも収録。(光文社・1400円+税)
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2020年6月14日 掲載
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