偉人研究家の著者が古今東西の偉人について「何を食べたら、そんなふうになるんだ」と掘り下げ、知られざる人生観にも迫った。
甘党で肥満を明治天皇に心配された西郷隆盛や、漬物が第一の好物だった大久保利通らの「幕末メシ」。野口英世、ニュートン、キュリー夫人ら、食事より研究優先だった「科学者メシ」。さらに政治家、経営者、文豪、音楽家…とジャンル別にメシを紹介し、特徴を分析している。
偉人のプロフィルはもちろん、森鴎外の「饅頭(まんじゅう)茶漬」のような異色メニューに著者が挑んだ感想も盛り込まれ、読み応えがある。(笠間書院・1760円)
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2022年8月21日 掲載
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