主人公のリスのミーノは、新天地に向かうためバスに乗った。リスは生まれて7週間たつとお母さんと別れ、自分で生きていかなければならないという。
不安で落ち着かず、早く目的地に着きたいミーノに、運転手は言う。着くまでの時間を楽しむ方が大事なんじゃないか、と。
本書は、ミーノが乗客らとの出会いと触れ合いを通して成長する姿を描く。楽しくおしゃべりしたり面白いものを見せ合ったり、食べ物を分け合ったり。「あした」を生きるために必要なことを教えてくれる。(光村教育図書・1650円)
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2023年6月11日 掲載
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