【気になる!】新書 『サークル有害論』荒木優太著 レビュー 産経新聞 [レビュー] (社会学) 『サークル有害論 なぜ小集団は毒されるのか』 著者 荒木 優太 [著] 出版社 集英社 ジャンル 文学/日本文学、評論、随筆、その他 ISBN 9784087212662 発売日 2023/06/16 価格 1,056円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 【気になる!】新書 『サークル有害論』荒木優太著 [レビュアー] 産経新聞社 「本書が目指したいのは、集団性の解毒法(デトックス)である」と著者は宣言する。共通の趣味などで任意に集まったサークル(小集団)には、楽しさの裏で集団内主流派への過剰同調や参加者属性の偏りによる差別心の増幅など、人間の心をむしばむ「毒」が潜在している。だが、その弊害を正そうと上から介入を強めれば、家庭とも職場とも異なる第3の居場所であるサークルならではの良さである自由が消えかねない。 気鋭の批評家が、鶴見俊輔や花田清輝といった先哲の思想を参照しながら、「毒」を「薬」として使う知恵を論じていく。(集英社新書・1056円) 2023年7月30日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 集英社 産経新聞社 荒木優太 サークル有害論 なぜ小集団は毒されるのか