【児童書】『あふれた　まち』マリアホ・イルストゥラホ作、鈴木沙織訳

ここは動物たちが住む町。ある夏の日、夜が明けるとあたり一面が水びたしに。はじめはみな気楽に構えていたが、水かさはだんだん増し、背の低い動物から困り始める。このままではいけないが、どうすれば…。そのとき、最初から警告を発していた一匹の動物の主張が注目を浴びる。大丈夫。みなで協力すれば、なんとかなる。

英国を拠点に活躍するスペイン出身のイラストレーターが、色数を絞った水彩で水に沈む世界を美しく描き出した絵本。気候変動問題の寓話（ぐうわ）でもある。（化学同人・２４２０円）

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