『新幹線全史』
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【気になる！】新書『新幹線全史』竹内正浩著
［レビュアー］ 産経新聞社
来年で開業６０周年を迎える新幹線。全国の路線が、なぜ今の形になったのか。明治にさかのぼる高速鉄道計画、そして戦前の弾丸列車構想という前史の上で東海道新幹線が実現し、その後は内外情勢に左右されつつ新線建設が進んでいった歴史を濃密に描き出す。
線路の形を決めるのは、地形はもちろん政治的な要因も大きい。東北新幹線が開業当初に仙台ではなく盛岡を終点とした背景には、盛岡市が選挙区だった鈴木善幸元首相の影がちらつく。上越新幹線の燕三条駅をめぐる新潟県三条市と燕市の対立の実相など、路線ごとにエピソードが満載。（ＮＨＫ出版新書・１２１０円）
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2023年10月8日 掲載
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