社員の7割が知的障がい者 それでも業界シェア1位の日本理化学工業に迫る

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 5月30日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 ノンフィクション・教養書他第1位は『九十歳。何がめでたい』が獲得した。同書は6月1日発表されたトーハンの上半期ベストセラーでも総合1位を獲得している。
 第2位は『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』。第3位は『虹色のチョーク 働く幸せを実現した町工場の奇跡』となった。

 3位にランクインした『『虹色のチョーク』は知的障がい者を戦力として雇い、業界トップシェアを誇る日本理化学工業について書いた感動のノンフィクションだ。この会社は障がい者雇用に力を注ぎ、83名社員のうち62人が知的障がい者。彼らは製造ラインの主戦力となり、作る製品は高い評価を受けている。福祉と経営の両立の苦悩や葛藤を会長や社長に迫り、また社員やその家族へのインタビューも掲載されている。働く幸せについて誰もが考えさせられる一冊となっている。

 同書は5月23日のテレビ朝日系列「羽鳥慎一モーニングショー」で取り上げられ大きな話題となった。番組ではジャーナリストの青木理さんが「障がいというが、ある種の個性として捉えれば障がいではない気がする。相模原の事件があったなかで、このような会社があるのは勇気づけられる」とコメント。弁護士の菅野朋子さんは「会社は既存の自分たちのシステムにあった人を雇おうとするが、ここは職員にあったシステムを作る。発想が逆になっている」とコメントした。

1位『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館ウェブサイトより抜粋)

2位『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』田中圭一[著](KADOKAWA)

著者自身のうつ病脱出体験をベースにうつ病からの脱出に成功した人たちをレポート。うつ病について実体験から知識を学べ、かつ悩みを分かち合い勇気付けられる、画期的なドキュメンタリーコミック!(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『虹色のチョーク 働く幸せを実現した町工場の奇跡』小松成美[著](幻冬舎)

「彼らこそ、この会社に必要なんです」 社員の7割が知的障がい者である“日本でいちばん大切にしたい会社”を、小松成美が描いた感動のノンフィクション。人は働くこと、人の役に立つことで幸せになれる――。(幻冬舎ウェブサイトより抜粋)

4位『「凜とした魅力」がすべてを変える フランス人は10着しか服を持たない ファイナルレッスン』ジェニファー・L・スコット[著]神崎朗子[訳](大和書房)

5位『弘兼流 60歳からの手ぶら人生』弘兼憲史[著](海竜社)

6位『こころの匙加減』髙橋幸枝[著](飛鳥新社)

7位『SWITCH Vol.35 No.6 THE ARTWORKS OF Mr.Children』(スイッチ・パブリッシング)

8位『いのちの車窓から』星野源[著](KADOKAWA)

9位『中国と韓国は息を吐くように嘘をつく』高山正之[著](徳間書店)

10位『どんな時でも人は笑顔になれる』渡辺和子[著](PHP研究所)

〈単行本 ノンフィクション・教養書他ランキング 5月30日トーハン調べ〉

BookBang編集部

Book Bang編集部
2017年6月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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