ミスターラグビー平尾誠二が亡くなって一年 山中伸弥教授が明かした二人の友情と闘病生活

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 10月17日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 ノンフィクション・教養書他第1位は『生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺したかった言葉』が獲得した。
 第2位は『九十歳。何がめでたい』。第3位は『友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」』となった。

 3位となった『友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」』は昨年10月20日に亡くなったラグビー元日本代表の平尾誠二さんと、ノーベル生理学賞受賞者で京都大学iPS細胞研究所長の山中伸弥さんの交流を綴った一冊。二人は2010年に雑誌の対談で意気投合し、友情を育んでいた。平尾さんからがんがみつかったという告白を受けた山中さんは闘病にも協力し、二人でがんに挑んでいた。当時の二人の様子が山中さんによって語られている。また平尾さんの妻・惠子さんが闘病を振り返った手記も収められている。

 また平尾さんを偲ぶ写真展が大阪市北区の紀伊国屋書店グランフロント大阪店で開かれている。『友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」』にも収められた、二人の友人で写真家の岡村啓嗣さんが撮影した貴重な写真31点が展示されている。30日まで。

1位『生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺したかった言葉』日野原重明[著](幻冬舎)

「人間は弱い。死ぬのは僕もこわいです。」105歳の医師、日野原重明氏が、死の直前まで語った、希望と感謝の対話20時間越。最後の力を振り絞り伝えたかった言葉とは。生涯現役、渾身最期の一冊。 (幻冬舎ウェブサイトより)

2位『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子[著](小学館)

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館ウェブサイトより抜粋)

3位『友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」』山中伸弥[著]平尾誠二・惠子[著](講談社)

2010年、雑誌の対談で初めて出会った二人は急速に仲良くなり、やがて親友と呼べる関係になった。出会ったときはすでに40半ばを過ぎ、二人とも超のつく有名人。でも、そんなことは一切関係なく、ただ気のあう男同士として酒を酌み交わし、家族ぐるみで食事を重ねた。こんな関係がずっと続けばいいーー。お互い口に出さずともそう思っていた矢先、友・平尾誠二に癌が宣告される。山中伸弥は医師として治療法や病院探しに奔走。体調は一進一退を繰り返すが、どんなときも平尾は「先生を信じると決めたんや」と語る。そして、永遠の別れ。山中は「助けてあげられなくてごめんなさい」と涙を流した。大人の男たちの間に生まれた、知られざる友情の物語。(講談社ウェブサイトより)

4位『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』西原理恵子[著](KADOKAWA)

5位『JAPAN CLASS ニッポンよ、お前さんはいっつも……』ジャパンクラス編集部[著](東邦出版)

6位『東大ナゾトレ 東京大学謎解き制作集団AnotherVisionからの挑戦状(1)』東京大学謎解き制作集団AnotherVision[編](扶桑社)

7位『こころ彩る徒然草 兼好さんと、お茶をいっぷく』木村耕一[著](1万年堂出版)

8位『夫の後始末』曽野綾子[著](講談社)

9位『毎日かあさん (14) 卒母編』西原理恵子[著](毎日新聞出版)

10位『東大ナゾトレ 東京大学謎解き制作集団AnotherVisionからの挑戦状(2)』東京大学謎解き制作集団AnotherVision[編](扶桑社)

〈単行本 ノンフィクション・教養書他ランキング 10月17日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2017年10月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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