大人気青春エンタメ作家・住野よるが衝撃告白「住野よるをやめようと思った」

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 3月13日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『おらおらでひとりいぐも』が獲得した。
 第2位は『青くて痛くて脆い』。第3位は『転生したらスライムだった件(12)』となった。

 2位の『青くて痛くて脆い』は住野よるさんの最新作。住野さんは『君の膵臓をたべたい』(双葉社)で鮮烈なデビューを果たし、『また、同じ夢を見ていた』(双葉社)『か「」く「」し「」ご「」と「』(新潮社)など少年や少女を主人公にした青春小説で若者から絶大な人気を誇っている。今作でははじめて大学生が主人公となっている。住野さんは「本の旅人」の乙一さんとの対談で担当編集者と「大学って最後の青春だな」と話していたと創作裏話を明かしている。またそこで描かれる巨大なサークルとの「戦い」では、「『自分は何と戦っているか』によって、読者の方たちがモアイ(編集部注:サークル名)にいろんなものを投影してくれたらいいなと思います。」と今作にかけた思いを語っている。そして自分にとっての戦いの相手は自作である『君の膵臓をたべたい』だったという。そして「『住野よるをやめよう』と思ったこともありました。そういった気持ちの反動で、『膵臓』という作品を、好きだと言ってくれている人たち込みで殴り倒してやろうと思ったんですよ。」と衝撃の事実をさらりと明かしている。住野作品とともに育った中高大学生は必読の一冊だ。
https://kadobun.jp/talks/63/dfd261b7

1位『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子[著](河出書房新社)

結婚を3日後に控えた24歳の秋、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように、故郷を飛び出した桃子さん。身ひとつで上野駅に降り立ってから50年――住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と成長、そして夫の死。「この先一人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」40年来住み慣れた都市近郊の新興住宅で、ひとり茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、桃子さんの内から外から、声がジャズのセッションのように湧きあがる。捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたものとは――(河出書房新社ウェブサイトより抜粋)

2位『青くて痛くて脆い』住野よる[著](KADOKAWA)

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学1年の春、僕は秋好寿乃に出会った。空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。それから3年。あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。僕の心には、彼女がついた嘘が棘のように刺さっていた。「僕が、秋好が残した嘘を、本当に変える」それは僕にとって、世間への叛逆を意味していた――。青春の煌めきと残酷さを痛烈に描ききった、著者渾身の新境地!(KADOKAWAウェブサイトより)


3位『転生したらスライムだった件(12)』伏瀬[著](マイクロマガジン社)

順調に勢力拡大を続けるテンペストに向け、ついに『東の帝国』が動き出した。未来を知る少女“勇者クロエ”の話では、とある時間軸で、その帝国によってリムルが討たれ、テンペストが崩壊したという。今はその時とは違った運命線にいるとはいえ、可能性が消えたわけではない。警戒を強めるリムルであったが、そんな折、帝国の密偵がテンペストに潜入する――。シリーズ累計450万部突破! 大人気モンスター転生ファンタジー、最新刊が登場!(マイクロマガジン社ウェブサイトより)

4位『オリジン(上・下)』ダン・ブラウン[著]越前敏弥[訳](KADOKAWA)

5位『デスマーチからはじまる異世界狂想曲(13)』愛七ひろ[著](KADOKAWA)

6位『異世界のんびり農家(2)』内藤騎之介[著](KADOKAWA)

7位『居酒屋ぼったくり(9)』秋川滝美[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

8位『いのち』瀬戸内寂聴[著](講談社)

9位『それまでの明日』原りょう[著](早川書房)

10位『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部 貴族院の自称図書委員(2)』香月美夜[著](TOブックス)

〈単行本 文芸書ランキング 3月13日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年3月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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