【児童書】『ねこすけくん なんじに ねたん?』 急いでベッドへ向かうように

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【児童書】『ねこすけくん なんじに ねたん?』 急いでベッドへ向かうように

[レビュアー] 木ノ下めぐみ

 「寝る子は育つ」とはいうけれど、仕事や家事、子供の世話、と時間に追われるうち、気が付けば夜は深まっている。さらに、なかなかベッドへ向かおうとしない子もいるだろう。日本の幼児は、国際的にも睡眠時間が短いことが問題視されているが、寝不足が子供の成長に与える影響について、分かりやすく紹介している。

 にこにこえんに通うねこすけくんは、この頃、元気がなく、朝も遅刻しがちだ。心配した友達のうさちゃんは、ねこすけくんの就寝時間を聞いて「なんでそんなにねるのおそいん? ねるまでなにしてたん?」と驚いてしまう。うさちゃんに早く寝る方法を教えてもらったねこすけくんは-。

 イライラして、友達とトラブルを起こしがちだったり、日中ぼんやりしたりしていることが多いお子さんは、ひょっとしたら睡眠不足が原因かもしれない。友達や保護者と一緒に本書を読んで、「もう寝なくちゃ!」と急いでベッドへ向かってくれる子供が増えることを期待したい。(木田哲生・伊東桃代編著、さいとうしのぶ絵、三池輝久監修/リーブル・1000円+税)

 木ノ下めぐみ

産経新聞
2018年4月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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