直木賞受賞作『宝島』は超弩級エンタテインメント大作 文芸書ベストセラー1位に急上昇

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 1月22日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『宝島』が獲得した。
 第2位は『トラペジウム』。第3位は『すぐ死ぬんだから』となった。

 1位の『宝島』は16日に発表された第160回直木三十五賞の受賞作。第二次大戦後の混乱期の沖縄を舞台にした胸躍る冒険小説だ。米軍の基地から物資を奪う若者たち“戦果アギヤー”を主人公にすえ、彼らの犯罪と事件を軸に、ミステリでありながら沖縄での生活や人間的な成長も描く。コラムニストの香山二三郎さんは《戦後の混沌からコザ暴動を経て返還へと至る沖縄戦後史を奔放な文体で浮き彫りにしながら、逆境にめげず成長、邁進する沖縄人(ウチナンチュ)の姿を活写した超弩級エンタテインメント大作》と評している。
https://www.bookbang.jp/review/article/554895

1位『宝島』真藤順丈[著](講談社)

英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。少年少女は20年の時を経て同じ夢に向かう。米軍統治下の沖縄を嵐のように駆け抜ける、青春と革命の一大叙事詩!!(講談社ウェブサイトより)

2位『トラペジウム』高山一実[著](KADOKAWA)

乃木坂46から初の小説家デビュー! 現役トップアイドルが、アイドルを目指すある女の子の10年間を描いた感動の青春小説! 高校1年生の東ゆうは「絶対にアイドルになる」ため、己に4箇条を課して高校生活を送っていた。「SNSはやらない」「彼氏は作らない」「学校では目立たない」「東西南北の美少女を仲間にする」……? 努力の末、ついに東西南北の“輝く星たち”を仲間にした東が、高校生活をかけて追いかけた夢の結末とは!?(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『すぐ死ぬんだから』内館牧子[著](講談社)

78歳の忍(おし)ハナは夫岩造と東京の麻布で営んでいた酒店を息子雪男に譲り、近所で隠居生活をしている。年を取ることは退化であり、人間60代以上になったら実年齢に見られない努力をするべきだ、という信条を持つハナは美しさと若さを保っており、岩造は「ハナと結婚してよかった」が口癖の穏やかな男だ。雪男の妻由美には不満があるが、娘の苺や孫の雅彦やいづみにも囲まれて幸せな余生を過ごしているハナだったが、ある日岩造が倒れたところから、思わぬ人生の変転が待ち受けていた。人は加齢にどこまで抗えるのか。どうすれば品格のある老後を迎えられるのか。『終わった人』でサラリーマンの定年後の人生に光を当てた著者が放つ新「終活」小説!(講談社ウェブサイトより)

4位『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』白田[著](ポプラ社)

5位『沈黙のパレード』東野圭吾[著](文藝春秋)

6位『平成くん、さようなら』古市憲寿[著](文藝春秋)

7位『つくもがみ笑います』畠中恵[著](KADOKAWA)

8位『蜘蛛ですが、なにか?(10)』馬場翁[著](KADOKAWA)

9位『本と鍵の季節』米澤穂信[著](集英社)

10位『昨日がなければ明日もない』宮部みゆき[著](文藝春秋)

〈単行本 文芸書ランキング 1月22日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年1月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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