かつて民間団体が提言した「消滅可能性都市」が注目されたが、地方自治ジャーナリストの著者は「知恵と工夫と努力と挑戦がある限り地域は滅びない」と主張。本書では、地域がもともと持っていた力を育み、危機的状況を脱した事例を各都道府県1カ所ずつ紹介している。
「商店街スゴロク」で活気を取り戻す秋田市、移住者と地元住民の一体感が魅力の和歌山県那智勝浦町色川、「ごみリサイクル率日本一」で海外にもノウハウ輸出の鹿児島県大崎町…。
さまざまな取り組みと住民らの姿勢は、地域再生のヒントにもなりそうだ。(葉上太郎著、文春新書・1200円+税)
-
2021年3月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです