習近平政権が得たものは「俺強ぇー! という安っぽい自己満足のみ」『台湾侵攻』がベストセラーの大石英司がコメント[ノベルスベストセラー]

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 11月29日トーハンの週間ベストセラーが発表され、ノベルス第1位は『台湾侵攻7 首都侵攻』が獲得した。
 第2位は『ONE PIECE FILM RED』。第3位は『チェンソーマン バディ・ストーリーズ』となった。

 1位に初登場の『台湾侵攻7 首都侵攻』は中国による台湾への侵攻を描いた大石英司さんによる人気シリーズの最新刊。現実の東アジア情勢やロシアによるウクライナ侵攻を下敷きにしたリアリティのある展開で人気となっている。

 作者の大石さんは発売元の中央公論新社ウェブサイトでコメントを発表し、そのなかで中国で習近平政権が三期目に突入したことに触れ、その手腕を《習近平の戦狼外交にも、ほとんど合理性はありません。いや全くないと言ってもよい。アメリカを警戒させ、台湾を警戒させ、日本においてですら、防衛費の大幅増を招こうとしている。逆に、その戦狼外交で中国が得たものは一つも無かった。俺強ぇー!という安っぽい自己満足のみです。なのに中国はそれを止めようとしない。》と酷評。また大きな反発を招き大規模なデモが起こっているゼロコロナ政策に対しても《それがほとんど意味をなさなかったことは、西側各国のロックダウンが証明しているにもかかわらず、中国は止めようとしない。》と指摘し、《人も国家も合理的に行動しようとする。しかし、自由に意見が表明できるわれわれ西側先進国ですら、たびたび政治は合理的な思考を捨て、民意という不合理な扇情に屈することがある。ましてや、それが全体主義国家、独裁国家ならどうなるのか?》とお隣の大国の“暴走”に警鐘を鳴らしている。

1位『台湾侵攻7 首都侵攻』大石英司[著](中央公論新社)

時を同じくして、土門率いる水機団と”サイレント・コア”部隊、そして人民解放軍の空挺兵が台湾に降り立った。戦闘の焦点は台北近郊、少年烈士団が詰める桃園国際空港エリアへ—-!(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『ONE PIECE FILM RED』尾田栄一郎[原作]黒岩勉[劇場版脚本]江坂純[小説](集英社)

『ONE PIECE』25周年記念作品!世界中が熱狂する歌姫・ウタ。素性を隠したまま発信する彼女の歌声は“別次元”と評されるほど。そんなウタがライブで初めて公の前に姿を現す!彼女の歌声を楽しみにきたルフィ率いる麦わらの一味たち、海賊、海軍、ありとあらゆる世界中のファンが会場を埋め尽くす中、ウタが“シャンクスの娘”という衝撃的な事実が発覚!世界を揺るがす戦いにルフィが挑む!総合プロデューサーを務めるのは、原作者の尾田栄一郎。監督を務めるのは、人気アニメ「コードギアス」シリーズなど国内外から高い評価を得ている谷口悟朗。2022年8月6日公開、3年ぶりとなる待望の劇場版最新作を最速ノベライズ!(集英社ウェブサイトより)

3位『チェンソーマン バディ・ストーリーズ』藤本タツキ[原作]菱川さかく[小説](集英社)

『チェンソーマン』待望の初小説!自称名探偵・パワーと、助手・デンジが挑む怪事件!? 相棒だった頃の岸辺とクァンシ、その関係とは!? 姫野とアキ、その出会いと二人での初任務の行方は!? 以上、「バディ」をテーマにした三つの物語に、ボーナストラックとして、デンジ・パワー・アキの、夢の江の島旅行も収録。漫画では読めない全編完全オリジナルストーリー!(集英社ウェブサイトより)

4位『怪獣8号 密着! 第3部隊』松本直也[著]安藤敬而[著](集英社)

5位『ONE PIECE novel LAW』尾田栄一郎[原作]坂上秋成[著](集英社)

6位『SPY×FAMILY 家族の肖像』遠藤達哉[原作]矢島綾[小説](集英社)

7位『過去をなくした天使 ハーレクイン・ロマンス~伝説の名作選~』リン・グレアム[作]山田有里[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)

8位『月夜の秘密の授かり物』マルセラ・ベル[作]片山真紀[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)

9位『放蕩貴公子とエマの結婚 ハーレクイン・ロマンス~純潔のシンデレラ~』アンディ・ブロック[作]中村美穂[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)

10位『王子に選ばれた花売り娘』エリー・ダーキンズ[作]深山咲[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)

〈ノベルスランキング 11月29日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年12月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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