『台湾侵攻』が人気の作家がウクライナ侵攻に私見「始まる前に正しいメッセージを送ることができれば止められたかも」[ノベルスベストセラー]

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 1月24日トーハンの週間ベストセラーが発表され、ノベルス第1位は『台湾侵攻8 戦争の犬たち』が獲得した。
 第2位は『岸辺露伴は倒れない 短編小説集』。第3位は『超極級戦艦「八島」【1】強襲! 米本土砲撃』となった。

 今週1位に初登場の『台湾侵攻8 戦争の犬たち』は中国による台湾への侵攻を描いた大石英司さんによる人気シリーズの最新刊。現実の東アジア情勢やロシアによるウクライナ侵攻を下敷きにしたリアリティのある展開で人気となっている。

 著者の大石さんは中央公論新社の同書の紹介ページで一年前のこの時期を振り返り、アメリカのバイデン大統領やヨーロッパ各国がロシアに対し口先だけの介入を繰り返すだけで、本気で侵攻を留まらせるような態度を取らなかったことを指摘。始まってしまった戦争を止めることは難しいが《始まる前に、皆が一致団結して、正しいメッセージを送ることができていたなら、この戦争も止められたかも知れない》と述べ、台湾と中国をめぐる問題に直面する日本に対しても警鐘を鳴らしている。

1位『台湾侵攻8 戦争の犬たち』大石英司[著](中央公論新社)

奇妙な膠着状態を見せる新竹地区にサイレント・コア原田小隊が到着、その頃、少年烈士団が詰める桃園国際空港には、中国の傭兵部隊がAI制御の新たな殺人兵器を投入しようとしていた……(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『岸辺露伴は倒れない 短編小説集』荒木飛呂彦[原作]北國ばらっど[著](集英社)

大人気短編小説集の第3弾!杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴。リアリティには徹底的にこだわり、妥協なき漫画制作に取り組む男が遭遇する数々の奇譚とは……!?最上の音楽を見出そうとした男の末路(「黄金のメロディ」)。実写化を許諾したが故に起こる悲劇(「原作者 岸辺露伴」)。毎年六月に住人が蒸発する家(「5LDK○○つき」)。3つの物語を収録した小説集。(集英社ウェブサイトより)

3位『超極級戦艦「八島」【1】強襲! 米本土砲撃』羅門祐人[著](電波社)

1942年、航空兵力の活躍により英東洋艦隊との決戦に勝利した日本は、ついに米国との戦いを決意、ミッドウェイ島南西250キロの距離まで艦隊を進出させる。だがこの戦力は、米軍が予測していた空母艦隊ではなく、あたかも島と見紛うほどの巨大戦艦であった。排水量128万を超え、全長全幅ともに大和型の三倍近くの大きさを誇る超極級戦艦「八島」は、脅威の64センチ主砲を武器とし、交換可能なコンクリートを建艦資材とすることによって、修復しつつ継戦可能な、まさに絶対的な不沈艦として誕生したのである。八島を擁する日本海軍は、米太平洋艦隊の要衝を次々と攻略し、いよいよ極秘作戦に着手するのだが……。(電波社ウェブサイトより)

4位『魔界都市ブルース 木乃伊綺譚』菊地秀行[著](祥伝社)

5位『チェンソーマン バディ・ストーリーズ』藤本タツキ[原作]菱川さかく[小説](集英社)

6位『冬の恋物語 ベティ・ニールズ・コレクション』ベティ・ニールズ[著]久坂翠[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)

7位『SPY×FAMILY 家族の肖像』遠藤達哉[原作]矢島綾[小説](集英社)

8位『ギリシア神にキスした乙女 ハーレクイン・ロマンス~純潔のシンデレラ~』アビー・グリーン[作]茅野久枝[訳](ハーパーコリンズ・ジャパン)

9位『ONE PIECE FILM RED』尾田栄一郎[原作]黒岩勉[劇場版脚本]江坂純[小説](集英社)

10位『ONE PIECE novel LAW』尾田栄一郎[原作]坂上秋成[著](集英社)

〈ノベルスランキング 1月24日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年1月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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