6年ぶり「村上春樹」新作長編小説タイトルは『街とその不確かな壁』 装画は気鋭のイラストレーター・タダジュン氏

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『街とその不確かな壁』村上春樹[著](新潮社)

3月1日、新潮社から村上春樹氏の新作長編小説のタイトルが発表された。

作品のタイトルは、『街とその不確かな壁』。

同時に、作品のイメージを彷彿とさせる以下の文章が公開された。

「その街に行かなくてはならない。なにがあろうと――〈古い夢〉が奥まった書庫でひもとかれ、呼び覚まされるように、封印された“物語”が深く静かに動きだす。魂を揺さぶる純度100パーセントの村上ワールド」

村上春樹氏の長編小説は、2017年2月刊行『騎士団長殺し』(新潮社)以来 じつに6年ぶりで、四百字詰原稿用紙1200枚の大作となっているという。

表紙の装画を担当するのは、気鋭のイラストレーター・タダジュン氏。

発売は4月13日で、価格は書籍・電子ともに2970円(税込)。村上春樹氏の長編小説としては初めて、刊行と同日に電子書籍も配信される。

<著者紹介>
村上春樹(むらかみ・はるき)
1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』(世界幻想文学大賞、ニューヨーク・タイムズThe 10 Best Books of 2005)、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『騎士団長殺し』(第1部 顕れるイデア編、第2部 遷ろうメタファー編)がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、『村上春樹 雑文集』『ポートレイト・イン・ジャズ』等のエッセイ集、『辺境・近境』等の紀行文、カーヴァー、サリンジャー、カポーティ、フィッツジェラルド、マッカラーズの翻訳作品など著書・訳書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、スペイン芸術文学勲章、2011年カタルーニャ国際賞、2014年ヴェルト文学賞、2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞、2022年チノ・デルドゥカ世界賞(フランス)を受賞。

<イラストレーター紹介>
Jun Tada(タダジュン)
イラストレーター・版画家。東京在住。版画の技法を使い、書籍や雑誌のイラストレーションを中心に活動中。
主な仕事に、『犯罪』『罪悪』『カールの降誕祭』フェルディナント・フォン・シーラッハ/酒寄進一 訳(東京創元社)、『ガラスの街』ポール・オースター/柴田元幸 訳(新潮社)、『後藤明生コレクション』全5巻(国書刊行会)、雑誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)のイラストレーションなど。

Book Bang編集部
2023年3月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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