橋本環奈主演配信映画にも期待! 昔ばなし×ミステリ最新作『むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。』が初登場[文芸書ベストセラー]

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 8月22日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『ハンチバック』が獲得した。
 第2位は『すべての恋が終わるとしても -140字の恋の話-』。第3位は『木挽町のあだ討ち』となった。

 4位以下で注目は9位に初登場の『むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。』。青柳碧人さんによる「昔ばなし×ミステリ」シリーズの最新作。2019年に出版された『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(双葉社)を皮切りに日本の昔ばなしを舞台設定とし、密室やアリバイ・ダイイングメッセージなどミステリの手法を持ち込んで読み解き大人気となった同シリーズ。今作では「こぶとりじいさん」「耳なし芳一」「舌切り雀」「三年寝太郎」「金太郎」がミステリとして新解釈で語られる。

 青柳さんは同シリーズと同じ趣向で西洋童話をベースにした連作短編ミステリ『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』も出版している。同作はNetflixで実写版が配信予定だ。監督は数々のマンガ実写化で知られる福田雄一さん。主役で探偵役の赤ずきんを橋本環奈さんが演じ、シンデレラ役を新木優子さん、王子様を岩田剛典さんが演じる。配信は9月14日から。

1位『ハンチバック』市川沙央[著](文藝春秋)

第169回芥川賞受賞。選考会沸騰の大問題作!「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだす――。(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『すべての恋が終わるとしても -140字の恋の話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

140字で綴られる、恋の始まりと終わり――。(以下、本文『後悔しないように』引用)「もっと早く告白しておけばよかった」幼なじみの彼は言った。慎重なところが魅力な彼だけれど、今回はその人柄が裏目に出てしまったらしい。「元気出して」「まあ大丈夫。お前は俺みたいに後悔するなよ」こんな時ですら私の心配だ。でも、私はそんな彼のことが――。「じゃあ、後悔しないように言うね」(スターツ出版ウェブサイトより)

3位『木挽町のあだ討ち』永井紗耶子[著](新潮社)

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顛末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。現代人の心を揺さぶり勇気づける令和の革命的傑作誕生!(新潮社ウェブサイトより)

4位『すべての恋が終わるとしても -140字のさよならの話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

5位『青瓜不動 三島屋変調百物語九之続』宮部みゆき[著](KADOKAWA)

6位『ハヤブサ消防団』池井戸潤[著](集英社)

7位『汝、星のごとく』凪良ゆう[著](講談社)

8位『極楽征夷大将軍』垣根涼介[著](文藝春秋)

9位『むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。』青柳碧人[著](双葉社)

10位『神の庭付き楠木邸5』えんじゅ[著](KADOKAWA)

〈文芸書ランキング 8月22日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年8月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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