百田尚樹「日本から「常識」が急速に失われかけている」「おかしなことがおかしいと言えない時代」最新著書がベストセラー1位[新書ベストセラー]

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 11月21日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『大常識』が獲得した。
 第2位は『家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊』。第3位は『人はどう老いるのか』となった。

 1位の『大常識』は百田尚樹さんの新著。自身のメルマガ「ニュースに一言」から「今一度、常識を見直してはどうか」というテーマで選んだコラムが収録された一冊。百田さんは同書のまえがきで《今、日本から「常識」が急速に失われかけています》と綴り、一昔前なら当たり前だったことが当たり前でなくなり、おかしなことがおかしいと言えない時代になっていると主張する。一例として、LBGT理解増進法の成立により《自称女性が女性トイレに入ったり、女性浴場に入ったとしても》《それを咎めることは相当難しいことです》と述べる。他にも日本の土地を自由に売買する外国人に物申すことのできない今の法律や、資産公開で「資産ゼロ」と称する議員たちの面の皮の厚さ、受刑者を優遇しすぎる裁判官などの実例をあげ、「常識」が通用しなくなる《文化の崩壊》が進んでいると警鐘を鳴らしている。

1位『大常識』百田尚樹[著](新潮社)

どう考えてもおかしいやろ。政治家は余計なことばかりしている。自称リベラルは多数の意見を踏みにじっている。人権派は犯罪者のほうばかりを向いている。願うだけで平和が維持できると考えるバカがはびこっている。新型コロナワクチンの批判はタブーになり続けている。道徳心がない奴がのさばっている――非常識に満ちたこの世界に、今こそ必要なのは「大いなる常識」だ。ベストセラー作家が振るう怒りの鉄拳!(新潮社ウェブサイトより)

2位『家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊』磯田道史[著](PHP研究所)

徳川家康は、いかにして幕府を創り上げ、それはなぜ、どのように崩壊していったのか。そして、家康が近代日本に与えた影響とは――。(PHP研究所ウェブサイトより)

3位『人はどう老いるのか』久坂部羊[著](講談社)

「老い」と「死」は誰にとっても初体験。われわれは例外なく「初心者」である。慌てふためかないためには、老いの現実を予習することだ。多くの死を看取ってきた医師で小説家の医師が、楽に老いるコツを本音で語る。安易な老い方本ではわからないアドバイスが満載。(講談社ウェブサイトより)

4位『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」』橘玲[著]安藤寿康[著](NHK出版)

5位『歴史で読み解く!世界情勢のきほん』池上彰[著](ポプラ社)

6位『認知症にならない100まで生きる食事術』牧田善二[著](文藝春秋)

7位『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』今井むつみ[著]秋田喜美[著](中央公論新社)

8位『昭和の青春 日本を動かした世代の原動力』池上彰[著](講談社)

9位『謎とき 世界の宗教・神話』古市憲寿[著](講談社)

10位『夫婦のトリセツ 決定版』黒川伊保子[著](講談社)

〈新書ランキング 11月21日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年11月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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