女性と話す機会はあっても距離が縮まらない男性がやりがちな会話とは?

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モテる男性とモテない男性の違いとは?(提供:PhotoAC)

出会いの場が多様化しているこの時代、出会いはあるけれどその先に発展しないという悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。

一方で、年齢を感じさせない溌溂さで女性を魅了する、懐が深くて遊び心のある男がいるのも事実です。

いくつになっても女性との艶やかな時間が絶えない男性と、そうではない男性では何が違うのでしょうか。それはちょっとした会話にあるといいます。

『もう「いい人」になるのはやめなさい!』や『男が大切にしたいと思う女性50のルール』などのベストセラーがある潮凪洋介氏の著書『「男の余裕」のつくり方』(あさ出版)より、歳を重ねても女性たちを虜にするダンディーな振る舞いや会話術を一部抜粋して紹介します。

恋愛モードにさせるには”不良スイッチ”を押す


潮凪洋介

男性に好かれる傾向の女性は、いくつもの顔を持ち、それをつかい分ける。

会社では会社の顔になり、つまらないオヤジギャグを言う上司にも笑顔で受け応えする。お客様の前では品行方正に、誠実に、控えめなフリをして接することもできる。

プライベートでも、真面目ふうの人の前では、箱入りで世間知らずな女性を演じ切る。自慢話好きな小金持ちの前では、「すごいですねえ」と笑顔を見せる。

――そういう女性ほど変幻自在な女優である。

彼女たちは経験豊富な艶男の前では、嘘のベールを思い切り脱ぐ。

奔放に悪ふざけをし、その場を楽しみきる。普段の反動で心を全裸にする。

不良的な奥行きのある男に喰らいつくと、本当の自分をさらけ出し、物腰や会話がどんどんラフになる――。

この不良スイッチをオンにしてくれる男を女性は手放さない。心の壁を壊し、自由に、奔放にさせてくれる男性を、思い切り飲み干したいのだ。

彼女たちが本当に心を許し、恋愛気分に浸る相手は、不良性に火をつけてくれる、経験値の高い男性だけである。

一方、夫にするなら、浮気しなくて、扱いやすい小金持ち……と用途を、つかい分ける。夫の前では一生、本当の自分を出さない女性も珍しくない。

化学反応は、似た者同士でしか起こらない。

不良性を開放し、自由に踊らせ、歌わせ、笑わせ、泣かせてあげることができる……そんな大人の余裕を身に付けたい。

男性側にも不良性がなければ、これはなし得ないことであり、過去に、不良体験がなければ、女性とは次第に噛み合わなくなる。女性は不良性のない男の前で、不良になることはできない。

だから男性の中にも、自由で奔放でワイルドな生き様の痕跡がなければいけない。

不良になる――。いまからグレるのはバカげている。

だから、会社や家や学校が用意した生き方、働き方、遊び方だけでなく、自分オリジナルの世界観を自由に創り上げ、その中で考え、行動し、世界観を描き、人生を綴る時間を増やす。

そして、笑える失敗をたくさんする。そうすることによって懐の深い男になれる。

だが、間違っても自分からイキってはダメ。

包み込むように静かに、女性のワイルドな思考を受け止めるのみである。

「正しいか? 正しくないか?」で会話をしない

素晴らしいスペックを持っているのに、モテない男がいる。

なぜモテないのか?

それは、「正しいか? 正しくないか?」で会話をしているからだ。

ビジネスにおいては、正しいか正しくないかは重要なポイントだ。正しくない選択をしてしまえば、お金が稼げないし顧客にも迷惑をかけてしまう。

組織にも迷惑をかけてしまうだろう。

しかし、その延長線で、プライベートでも「正しい、正しくない」を繰り返し、物事を正確に分析して、相手に伝えることに終始していると、余裕とは縁遠い男となる。

この状態から抜け出す方法がある。

嬉しいことを言葉にできる。楽しいことを言葉にできる。笑えることを言葉にできる――この3つ。

「嬉しいか? 嬉しくないか?」「楽しいか? 楽しくないか?」「おもしろいか? おもしろくないか?」――この軸で考え、話し、会話のキャッチボールをする。

それだけで、男の余裕は大きくふくらむ。

「最近チョコレートを食べるの1か月我慢したら、体重が2キロ減ったんだよ。嬉しいなぁ!」
「今、船舶免許取得の講習会に行ってるんだよ。操船の練習会が楽しくて楽しくて、すっごく興奮した」
「この前、酔っ払って終電に乗ったら、家と逆方向の30キロも離れたところで目が覚めたよ。バカだよね~(笑)」

たったこれだけのことである。

こんな簡単な会話ができないのだ。感情をさらけ出すのが、恥ずかしいのか、プライドが許さないのか、理由はわからない。

しかし、これができないのは、対人関係力の欠如状態と言っても過言ではない。共感しあえない人とは、話していてもおもしろくない。

すかしたクールなトーク。一時的に、かっこいいと思われる年代もある。しかし、それは円熟していない少年がやることだ。

「やばい、ちょっと楽しいかも!」「ここだけの話だけど……(笑)」そんな語りかけができるだろうか? もしできない人は、できるだけできるように心がけてみよう。

潮凪洋介(作家)
著書74冊・累計173万部。「サードプレイス啓蒙」「恋愛文化の発展」をテーマに出版。著書『もう「いい人」になるのはやめなさい!』(KADOKAWA)は、シリーズ累計21万部突破のベストセラーに。「心の壁を壊し、生きることを楽しもう」をステートメントに掲げ活動している。

あさ出版
2024年2月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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