【児童書】『はじめてのオーケストラ』佐渡裕原作、はたこうしろう絵

レビュー

4
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はじめてのオーケストラ

『はじめてのオーケストラ』

著者
佐渡 裕 [著]/はた こうしろう [著、イラスト]
出版社
小学館
ジャンル
芸術・生活/絵画・彫刻
ISBN
9784097266716
発売日
2016/10/27
価格
1,620円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

【児童書】『はじめてのオーケストラ』佐渡裕原作、はたこうしろう絵

[レビュアー] 産経新聞社

 ■師走の夜のすてきな物語

 たくさんのワクワクが詰まった、師走の夜のすてきな音楽の物語。

 小学1年生のみーちゃんは、朝からワクワクしている。今夜、初めてオーケストラの演奏会に行くのだ。みーちゃんのお父さんも、ワクワクしている。指揮者であるお父さんにとって今夜は、愛娘(まなむすめ)に初めて演奏を聴かせる夜になるからだ。

 指揮者の佐渡裕(さど・ゆたか)が、経験を基に書いた初めての物語。「私の娘同様、多くの子供たちにオーケストラと出合ってほしい」と語る。

 さあ、みーちゃんが会場に着くと大勢の聴衆が演奏を待っている。客席にたくさんのワクワクがある。

 開演。絵のはたこうしろうは、スマートなタッチでベートーベンの「第九」を視覚化してみせる。最後の音が空中に消える。目を閉じたみーちゃんの表情のアップで、音楽の「余韻」すら描く。次に来るのは拍手と大歓声。たくさんのワクワクが、歓喜となって爆発するのだ。

 師走。「第九」を聴きながら親子で、あるいは大人が1人で読むのも良い。(小学館・1500円+税)

産経新聞
2016年12月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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