『文系のための理数センス養成講座』竹内薫著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

文系のための理数センス養成講座

『文系のための理数センス養成講座』

著者
竹内 薫 [著]
出版社
新潮社
ジャンル
自然科学/自然科学総記
ISBN
9784106107054
発売日
2017/02/17
価格
836円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『文系のための理数センス養成講座』竹内薫著

[レビュアー] 産経新聞社

 著者は、東大理学部卒業後、カナダ・マギル大学大学院で物理学を専攻した。つまり一見、ゴリゴリの理系人が書名のような本をいかに著すのか。

 まず、文系・理系の違いについて体験を交えながら語る。数学や科学の「知識」などではなく、むしろ「知恵」とか「考え方」そのものの大切さを平易に説く。それが「理数センス」だという。

 AI時代と最先端テクノロジーのとらえ方や、研究不正という科学のウラの疑い方まで、現代を生き抜くための指南が盛り込まれている。文系にコンプレックスを抱く読者には一読の価値がありそうだ。(新潮新書・760円+税)

産経新聞
2017年3月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク