<東北の本棚>カボチャの生育 柔らかに描く
[レビュアー] 河北新報
カボチャはどんな風に大きくなっていくのかな?
中身はどうなっているのかな?
カボチャの生育がパステルの柔らかいタッチで本物そっくりに描かれ、カボチャのことがよく分かる。仙台市出身で都内在住の絵本作家による「どーんとやさい」シリーズの第6弾だ。
「しゅるる」「しゅるしゅるどんどん」とつるが伸びて花が咲き、玉が「むくむく」大きくなって、「どでん」「どででぇーん」と実ができる。切ると、わたに包まれた種が「どっさり」。庭に植えると、分厚い双葉が「ぽっこぽこ」出てきて、また「しゅるる」とつるが伸びていく。
勢いのあるリズミカルな擬音がたくさん出てきて、赤ちゃんも読んでいる大人も楽しくなる。ご飯の時間がワクワクする、食育にもぴったりの一冊。
童心社03(5976)4181=1188円。