『京都 和モダン庭園のひみつ』

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『京都 和モダン庭園のひみつ』

[レビュアー] 産経新聞社

 作庭家、庭園研究家の著者が「美術品の一つとして考えて良い分野」という庭園の世界。本書は時を経てなおモダンを感じさせる「和モダン庭園」の魅力に迫る。

 第1部の庭園案内では、京都の名庭33が登場。モダンの最先端・龍安寺、豊臣秀吉が花見のため作庭を指示した醍醐寺、夢窓疎石作と伝わる天龍寺などの庭園が、息をのむ写真、ミニ解説(英訳も)付きで紹介される。

 第2部「庭園鑑賞のツボ」では植物、石組み、借景や、季節、天候などで変化する「自然の縮景」の味わい方、見る者をとりこにする「モダン」の秘密を解く。(重森千●著、中田昭写真/ウェッジ・1600円+税)

●=青の月が円

産経新聞
2017年11月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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