『凍てつく太陽』葉真中顕(はまなかあき)著

レビュー

1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

凍てつく太陽

『凍てつく太陽』

著者
葉真中顕 [著]
出版社
幻冬舎
ISBN
9784344033443
発売日
2018/08/23
価格
1,944円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『凍てつく太陽』葉真中顕(はまなかあき)著

[レビュアー] 産経新聞社

 昭和20年1月。北海道・室蘭で陸軍の軍事機密「カンナカムイ」をめぐり、軍需工場関係者2人が毒殺される。遺体発見現場の壁に残されていた血文字は〈ワガナハスルク ワガイカリヲシレ〉-。

 特高刑事でアイヌ出身の日崎が捜査に参画する中、工場関係者がまた殺害される。しかし、憲兵は“自害”で押し通し、日崎は「拷問王」の異名を持つ特高の先輩刑事から第1の殺人でぬれぎぬを着せられ網走刑務所に投獄される。

 憲兵の思惑とぬれぎぬの真相、そして「スルク」と名乗る犯人の正体…。日崎はどこまで迫れるか。登場人物の造形にも脱帽する。(幻冬舎・1800円+税)

産経新聞
2018年9月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加