作家生活15周年の節目の作品。
最後まで読み終えた読者がいないという奇妙な幻の本をめぐって、ナゾがナゾをよんで迷宮をかけめぐる。
極上のファンタジーノベルである。本の分厚さも、テンポの良い運びで飽きさせませんから、どうぞ森見ワールドの門をくぐってみてください。
日本ファンタジーノベル大賞で鮮烈デビューして、山本周五郎賞 、日本SF大賞と次々と話題作を送り出し、「夜行」では直木賞候補になるなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。いまや直木賞に最も近い旬の作家だ。
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2018年12月23日 掲載
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