紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめする「キノベス!2020」 第1位はブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

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「キノベス!2020」ベスト30を発表

1位 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ(新潮社)

【佐貫聡美・和書販売促進部】
 肌の色、貧富の差、価値観の違い……日本でも日々、格差や分断が進む中で自分とは異なる他者を受け入れる事が何故こんなにも難しいのか、誰かを憎んだり疎ましく思うこの気持ちはどこから来るのだろう? 我が身を振り返って考えさせられました。「あいつの事嫌いだったけど、話してみたら意外と良いヤツだった」という事が子供にも大人にも起こるのが人生ってやつなんだよ、と教えてもらった気持ちです。

【小川由起・笹塚店】
 発売当初から、紀伊國屋書店がいま一番読んでほしい本! とお薦めし続けている作品。「最初の1章・10分だけでも良いので読んで下さい」と出版社の言葉を信じて読んでみた所、エッセイが苦手な自分でも、とても読みやすく、息子君の言葉一つひとつが心に突き刺さり、気付けば最後まで読み終える。個人的には、息子君の言葉をまとめて本にして欲しい位です。

【幸田悠・ゆめタウン徳島店】
 小気味よくユーモアセンスのある親子の会話に笑いつつ、涙ぐみながらも、自分自身の思考は偏りのあるものになっていたかもしれない、とどきりとする瞬間もあった。しかしそれらは決して押しつけがましいものではなく、寄り添ってくれるような心地よさを感じた。凝り固まった思考を柔らかくほぐすように、私のスイッチを回してくれた一冊です。

2位 『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳碧人(双葉社)

【辻本彩・梅田本店】
 こんな! ミステリー! 見たことないっっっ!! 誰もが知っている昔話とミステリーを組み合わせればこんなに面白いことに! こんな良いことづくしの小説が他にありますか! 続編もあれば良いのにと期待する作品。今読んでほしい!!!

【米本教助・梅田本店】
 おとぎ話のパロディは数あれど、まさかこれほど緻密なミステリに仕上げることが出来るとは……。死人が出ているのにどこかほっこり。けれどもやっぱりダークな一冊。

【北村菖・富山店】
 タイトルと表紙からとても気になる一冊。昔話の非現実さがありながら、アリバイや殺害方法はしっかり辻褄が合い、読み応えのあるミステリー。短編で読みやすいので、あまり本を読まない人にもおすすめ。

3位 『ノースライト』横山秀夫(新潮社)

【平野千恵子・ららぽーと豊洲店】
 焦げるような熱さをともなう、生きた人間たちの物語だ。登場人物たちの設定も、彼らが置かれた環境も、物語の流れも、著者のこの文章しかないというところまで研ぎ澄まされた、簡潔で骨太な文体で描かれるからこそ、胸にぐいぐいと迫ってくる。全身全霊をかけて作った自信の家に誰も住んでいないという謎から始まった物語は、すべての思惑を回収した時、温かく美しい光を胸にともすだろう。

【安倍香代・ゆめタウン徳島店】
 これしかない。これ以外にはない。こんな小説が読めるなら、何年何十年だって待ちます。私の言葉なんてこの美しい素晴らしさのなんの足しにもなりません。この先何年も何十年も読まれ続けてほしい作品です。 

【近藤恵美子・札幌本店】
あの『64』の刊行から6年ぶり、横山秀夫の最新作。設計した新築の家、顧客には喜んでもらえたのに家族はその家に住んでいなかった。一級建築士の主人公が、図らずも自らの生き方を見つけていく家族小説でもあるミステリー。横山秀夫の新境地。

4位 『三体』劉慈欣(早川書房)

【浦上かよ・徳島店】
 中国人作家のSF……正直全く期待していませんでした。ごめんなさい! 読み始めこそ登場人物が中国人なので名前に違和感もありますが大丈夫!! 日本語読み主要人物の一覧表が封入されているので直ぐに慣れます。世界的に著名な科学者の相次ぐ自殺! 真相を求め翻弄される男! この時点でゾクゾクするなぞを解くカギはVRゲーム「三体」。自分が体感しているような感覚を覚える細かな描写! 翻訳された方には頭が下がります! スケール、発想、全てが予想を軽く超えてきました。SFファン、ゲーマーの方々はもちろんSFはちょっと……という人にも読んでいただきたい。仕事に家事・育児……1日が24時間では足りないと嘆きながらまさに寝る間も惜しんでの読了。しかも! この作品なんと続編があるんですっ! 続編の翻訳が待ち遠しい。

【小松篤史・吉祥寺東急店】
 文革期の中国を舞台に物語がスタートし、これは政治がらみの小難しいストーリー? と思っていたら、そんなことはない、地球外生命体やゲームの中の世界にまで飛び込んで目まぐるしい展開に全く飽きない。作者の想像力に脱水、ならぬ脱帽。

5位 『こども六法』山崎聡一郎(弘文堂)

【米田香代・丸亀店】
 法律はみんなを守るためにある。法律を知っていれば自分も大切に出来るし、相手の事も尊重できる。改めて法律はかっこいい存在なのだと思えた本。子供から大人まで幅広く読んで欲しい1冊。

【伊東沙耶香・グランドビル店】
 どうして暴力がいけないのか、悪口を言ってはいけないのか、そんな疑問に対して子どもにちゃんと1から説明できない大人や、どうしていやなのか意見を強く言えない子どもたちはたくさんいます。そんな方にも親しみやすい文と絵で、身近なことと法律を結び付けて1から教えてくれる、深くて重みもありつつ優しくて分かりやすい素敵な法律の入門書です。友達の行為に対していやだなと思いつつ、どうしていやと思うのか説明できない、わからない自分が変なのかなと1人で悩む子がぜひ手に取って、お守りや武器にして欲しい1冊でもあり、手にとった子が自分の行動やまわりの友達の行動を見つめ直すきっかけとなって欲しい1冊です。

6位 『線は、僕を描く』砥上裕將(講談社)

【川俣めぐみ・横浜店】
 馴染みのない水墨画。その水墨画がまるで目の前で描かれるよう。文章で絵が描かれていた。それもとびっきり綺麗な絵だった。

【伊藤奈穂子・セブンパークアリオ柏店】
 新人作家とは思えないほどの描写力が素晴らしい作品です。文章を読んでいるのに、音が聞こえ、墨の香りや静寂を感じ、水墨画の世界に引き込まれていきます。芸術には興味がなかったのに、水墨画を実際に見てみたい!と思える作品です。水墨画家である著者の非凡な才能に脱帽しました。

7位 『流浪の月』凪良ゆう(東京創元社)

【岡田健・泉北店】
 他人からの善意や思いやりに打ちのめされた経験がある人に是非読んでもらいたい。SNSでつながる時代、そういった経験をもつ人は少なくないだろう。この作品に触れて少しでも前を向くことができればと願う。思いやりに満ちた社会が必ずしも正しいわけではないのだから。

【山本紗綾・グランフロント大阪店】
 こんなにも切なくて、もどかしい感情は思春期にも感じた事なかった。誘拐犯と誘拐された少女。世間一般の常識では、間違いなく再会してはいけない2人。常識を外れても見守りたい2人がそこにいました。
 
【米本教助・梅田本店】
優しさがうざったい。周りの「正しさ」が気持ち悪い。そんな表に出しづらい感情が生々しく表現された小説。夜ご飯をアイスクリームで済ませたくなります。

8位 『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』ハンス・ロスリング他(日経BP社)

【長谷敦・厚別店】
 日々のニュースは世界情勢の様々な問題点を伝えることが多い。しかし、本書から明らかになるのは、世界はむしろ以前よりもよい方向に向かっているという事実である。もちろん残された問題に目を背けてよいわけではない。ただ少し視点を変えて世界を見ると新たな事実が見えてくる。本書はそんな凝り固まった我々の概念に新たな事実を吹き込む一冊としておすすめする。

【大石理咲子・札幌本店】
 私が出会った本の中で、最も易しい経済書です。貧困も地球温暖化も食糧問題も……地球はお先真っ暗? いいえ、意外と人類は頑張ってます! 少しずつ世界は良くなっている。それがFACTFULNESSです。

9位 『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治(新潮社)

【髙橋幹子・国分寺店】
 物を公平に分けること、相手の立場になって考えることは、知識であり、教養であり、教育である、と感じた衝撃の一冊。だからといって、犯罪が許される訳ではないのも事実。特に子育てや教育に関わる方はぜひ。

【中嶋彩乃・札幌本店】
 丸いケーキを3等分できない少年、凶悪な犯罪を犯しても「自分は優しい」と答える少年……。私たちが「なぜこんなことを?」と思う行動をとる少年たちにはそうならざるをえない理由があった。どうしてこのような少年たちが生まれてしまうのか? 私たちはどうすればいいのか? 人との関わり方を改めて考えさせられる一冊。

10位 『ライオンのおやつ』小川糸(ポプラ社)

【飯田稚菜・梅田本店】
 ほっこり & 号泣。死という重たいテーマであるにもかかわらずこんなに優しく物語へと昇華できるのは小川糸さんだからだと思います。私も最期に訪れるならばライオンの家が良い。優しさで溢れていて、どうしようもなく疲れてしまっている身体に染み渡る作品です。

【吉田奈津子・加古川店】
 小川糸さんの作品は、どれも舞台となる場所がすてきで、今回は瀬戸内の島。読み始めた瞬間から、糸さんの作り出すゆったりとした時間の流れる世界にひきこまれます。静かに涙が流れてしまう作品なので、電車内での読書はおすすめしません……。

11位 『medium[メディウム] 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼(講談社)

【辻本彩・梅田本店】
 ラストのシーンに入った瞬間、発狂、絶叫の嵐。どう説明していいものか、ネタバレできない。ただ言えることは「翡翠ちゃんかわいい」。全てが伏線で何1つ見逃していないと思っても騙される! いいですか、絶対に“後ろ”から読まないでくださいね。

12位 『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ(筑摩書房)

【小迫朋香・久留米店】
 出席番号は男子の後、結婚したら姓を変える、子供ができたら今までのようには働けない―。何となくそんなものだと思っていた。この本を読むまでは。そしてそんな自分に愕然とする。なぜ変なことを変だと思わなくなっている? 怖い作品かもしれない。けれど、ぜひぜひ一度読んでみてほしいのです。

13位 『罪の轍』奥田英朗(新潮社)

【星真一・堺北花田店】
 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年、4歳の男の子が誘拐され、遺体となって発見された吉展ちゃん事件。本田靖春が傑作ノンフィクション『誘拐』で描いた、この実在の事件をモデルに、奥田英朗が想像力と筆力のすべてを遺憾なく発揮して書きあげた重厚なミステリは、松本清張を彷彿とさせる、地を這うような刑事ドラマ。本田や清張が生きていたら、ぜひとも感想を訊いてみたかった。

14位 『ころべばいいのに』ヨシタケシンスケ(ブロンズ新社)

【北條由佳・梅田本店】
 タイトルからして秀逸! 「あ、これ、よく思う」と手に取らずにはいられませんでした。書かれているのは、イライラをコントロールするユニークで実践的な手法。絵本だからと、子供だけに読ませるのはもったいない。大人も読むべき!

15位 『いつかの岸辺に跳ねていく』加納朋子(幻冬舎)

【北條由佳・梅田本店】
 加納さんの伏線の張り方はいつも絶妙で、回収されるその瞬間に膝を打つ事が多々ある。愛しいものを守る術を持つ故に我が身を差し出す殉教者のような役割と、タイトルの秀逸さに、泣いた。

16位 『あなたがひとりで生きていく時に知っておいてほしいことひとり暮らしの智恵と技術』辰巳渚(文藝春秋)

【吉澤梨絵・新潟店】
 2018年に事故で急逝したミリオンセラー作家の遺作。自らの子ども達へ向けて綴ったと思われる、自立して生きる為の知恵と助言が書かれています。これからひとり暮らしをする予定のある人。ない人。今ひとり暮らしをしている人。全ての人に手にとってもらいたい一冊です。NHKにて再現ドラマ化もされました。

17位 『生命式』村田沙耶香(河出書房新社)

【千葉拓・ららぽーと横浜店】
 気持ち悪くなって悶絶して笑って脳みそぶっとんで社会と人間を見る視点を揺さぶられまくる体験が1650円+税で得られるのはすごい事かもしれません。 

18位 『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』北村紗衣(書肆侃侃房)

【阿波野茜・グランドビル店】
 映画と演劇を年に200本観るシェイクスピア研究者による、フェミニスト批評の視点から昨今の名作映画や小説を読み解くエッセイ集。フェミニズム的視点のおもしろさはもちろん、名作をさらに深くひもとくツールとしての「批評」の楽しさを男女問わずに教えてくれる1冊です。女性ならではの、甘くて、ときにピリッと、そして爆発的なパワーを秘めた批評の世界へ飛び込むことができます。

19位 『十二国記 白銀の墟 玄の月』小野不由美(新潮社)

【奥野菜緒子・ゆめタウン廿日市店】
 もしこのシリーズに出会わないまま一生を終えていたら、墓の中でも後悔する。18年待てたことがむしろ誇らしい。生きてて良かった。ファンならこれ以上の説明不要、という世界。今は感謝しかありません。

20位 『店長がバカすぎて』早見和真(角川春樹事務所)

【穴久保香織・仙台店】
 「あぁ、これは私の未来を暗示したタイトルだ……」「これは私のことだ……」。だって(さすがにすぎるまではいかずとも)思ったことあるもの“店長っ!”て……。絶対、自分が思ったということは他人からも思われるハズ。あぁ恐ろしい。親の心、子知らず。店長の思い、部下知らず。店長ごめんなさい。

21位 『神様の暇つぶし』千早茜(文藝春秋)

【奥野菜緒子・ゆめタウン廿日市店】
 忘れられないひとにまつわる鮮明な記憶。声や、色、匂い、手触り、体温まで、フラッシュバックのように集めたらこんな小説になるのではないか。忘れられるはずがない。夏といえばこの1冊、というほど鮮烈な読書だった。

22位 『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』大島真寿美(文藝春秋)

【立石直之・久留米店】
 実在した文楽の作者、近松半二の人生を書いた物語で本当に半二自身に話を聞いて書いたんじゃないかと感じるリアリティ。1人の人間の生き様と彼を取り巻く人々の人間ドラマに胸を打たれました。江戸時代に作られた浄瑠璃の物語が令和の今でも上演され、人々の心を動かしているという事実にも感動。浄瑠璃の知識がなくても楽しめる。読みだしたら「渦」の世界に引っ張り込まれてしまう名作。

23位 『ザ・ロイヤルファミリー』早見和真(新潮社)

【平野千恵子・ららぽーと豊洲店】
 おいおいおいおい!(×100)なんちゅうイケずなラストにロマンを見せてくれるのだ。競馬小説だけどいわゆるギャンブルものじゃない。人と馬、父と子の、絆と継承そして超克の物語。どんな熱狂も興奮もいつかは通り過ぎてしまうけど、一つだけ言えるのは、私(たち)の想像なんて予定調和なんて軽〜く飛び越えていくよね、早見和真って人は。きっと最後に叫んでしまうはず。いやー参った、嬉しい降参だ。

24位 『死にがいを求めて生きているの』朝井リョウ(中央公論新社)

【安倍香代・ゆめタウン徳島店】
 まただ。また、裸だ。私の裸が晒される。また、朝井リョウに脱がされる。私は私を着て生きていて、誰にも見つからないようにしている。なのに、朝井リョウの人間を描く凄みに圧倒されて着ていた私は跡形もなく、私を私たらしめる何か、だけが晒され野放しにされてしまう。どうしてこんなことができるのだろう。どうしてこんな人間を描けるのだろう。どこまでをどんなふうに見ているのだろう。いつだって体が痺れるような恐怖と快感が一緒に押し寄せて、やっぱりどうしたって読まずにはいられない。

25位 『夢中さ、きみに。』和山やま(KADOKAWA)

【宮澤紗恵子・ららぽーと豊洲店】
 あ、好き……! センスが好き……‼ タイトルが倒置法になっているのもいいし、キャラクターがみんなかわいい。好きすぎると語彙力無くなるというけれど、なんていうか……『血管に鳥肌が立ちそうなくらい』好き。私の細胞が求めている、この本を。

26位 『SPY×FAMILY』遠藤達哉(集英社)

【長田路代・丸亀店】
 凄腕スパイの〈黄昏〉が任務(ミッション)の為に得た仮初(かりそめ)の家族。妻は殺し屋。娘は超能力者だった‼ タイトル通りのスパイファミリーが巻き起こすドタバタが痛快! そしてアーニャがかわいくて癒されます。アーニャのかわいさに撃沈した書店員の私が全力でおすすめいたします。

27位 『平場の月』朝倉かすみ(光文社)

【小嶋早英子・セブンパークアリオ柏店】
 年を重ねてからの恋は、老いとか病気とか昔の過ちが否応なしに影を落として、太陽みたいな輝きはないけれど、月のように仄明るく残りの人生を照らす。大人になってずいぶん経ち、もう恋なんてと思いつつ、あと一度くらいしてみてもいい気になった。かなしい結末になるとしても。

28位 『いけない』道尾秀介(文藝春秋)

【斉藤一弥・仙台店】
 テレビで紹介されるなり、関東の書店を中心に完売店続出で「いけない難民」と呼ばれる人たちまで現れる程の人気ぶり! 文芸書担当としてはこの作品を無視できない! この著者からの挑戦とも言える作品は、多くのミステリーファンの心に火をつけた。

29位 『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』レンタルなんもしない人(晶文社)

【田島沙季・札幌本店】
 「なんもしないけど傍にいる」そんな不思議なサービスを提供する“レンタルなんもしない人”。独特な人柄の彼と様々な依頼主との当時のやりとりが面白く、読むと自分の世界が広がるような一冊です。

30位 『熱源』川越宗一(文藝春秋)

【香川幸恵・ゆめタウン廿日市店】
 文明とは、国とは、「生きる」とは何か。これは、アイヌや樺太の歴史の物語ではなく、その地で生きた人々の、一人一人の顔と温度を知るための物語だ。その熱に触れることで、私自身が今「生きている」ことを思い知る。

キノベス!2020の全ラインアップは公式サイトで!

「キノベス!」は過去1年間に出版された新刊を対象に、紀伊國屋書店で働く全スタッフから公募した推薦コメントをもとに選考委員の投票でベスト30を決定し、お客様に全力でおすすめしようという企画です。今年は16名の選考委員が全社から集まった応募コメントを熟読し、ベスト30を決定しました。当社のスタッフが自分で読んでみてほんとうに面白いと思った本ばかりを自信を持っておすすめします。店頭で、ぜひお手にとってご覧ください。

紀伊國屋書店
2020年2月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

紀伊國屋書店

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