えほんを読むのが大好きなベティは、くらいところを怖がるクマのコスモの話を読み、「こわがることなんてないのに」と教えてあげたくなる。そして、絵本を飛び出してきたコスモと夜の世界の冒険へ。
「くらいところのほうが ひかりがよくみえるでしょう」とベティ。不思議なひかりに導かれ、森の奥、暗い洞窟の中へ。「いっしょならきっとだいじょうぶ」と進んだ洞窟の奥で二人が見たものは−。
メルヘンチックな絵と、俵万智さんの訳も温かい。すてきなラストにもニヤリ。(岩崎書店・1400円+税)
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2020年4月12日 掲載
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