オーストリアの精神科医で心理学者でもあるアルフレッド・アドラー(1870~1937年)。大ベストセラーとなった『嫌われる勇気』の著者が、アドラーの言葉を読み解き、人間の性格をめぐる“常識”を問い直す。
〈あらゆる悩みは対人関係の悩みである〉というアドラー。人間の劣等感や弱さに着目しつつ、人の性格は生まれつきのものではなく、他者との関係性の中で自ら選択しているのだということが説き起こされていく。これまでの歩みを見つめ、幸福とは何か?を考えるきっかけになる箴言(しんげん)がたっぷり。(岸見一郎著、NHK出版新書・990円)
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2021年4月25日 掲載
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