【気になる!】新書 『駒澤大学仏教学部教授が語る 仏像鑑賞入門』

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駒澤大学仏教学部教授が語る 仏像鑑賞入門

『駒澤大学仏教学部教授が語る 仏像鑑賞入門』

著者
村松 哲文 [著]
出版社
集英社
ジャンル
哲学・宗教・心理学/仏教
ISBN
9784087212204
発売日
2022/06/17
価格
1,265円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【気になる!】新書 『駒澤大学仏教学部教授が語る 仏像鑑賞入門』

[レビュアー] 産経新聞社

現存最古の飛鳥大仏が国宝に選ばれない理由は―。仏教伝来に始まり、仏像の顔立ちや衣の時代による変遷を追うとともに、制作背景や歴史も紹介する。平安時代には仏像も日本独自の「和様」が模索されたといい、当時の仏師が「かわいい」を好む文化のルーツである可能性を指摘する。

あまり有名でない室町時代以降の仏像も取り上げている点が珍しい。その一つは長谷寺(奈良県桜井市)の高さが10メートル超もある十一面観音菩薩立像だ。インフルエンサーの役割を果たし、うり二つの仏像が日本各地で制作されたという。(村松哲文著/集英社新書・1265円)

産経新聞
2022年7月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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