『忘れられた日本の村〈増補版〉』筒井功著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

忘れられた日本の村 増補版

『忘れられた日本の村 増補版』

著者
筒井 功 [著]
出版社
河出書房新社
ジャンル
社会科学/民族・風習
ISBN
9784309228587
発売日
2022/07/05
価格
2,695円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『忘れられた日本の村〈増補版〉』筒井功著

[レビュアー] 産経新聞社

日本列島どこへ行っても同じような風景ばかりになった、と嘆きたくなる昨今だが、個性的な村はまだまだあると教えてくれるのが本書だ。

島根の山間にある玉山は水晶の産地だった。そして江戸時代には鉄の産地でもあった。そこから著者は水晶と「たたら製鉄」の関係を探っていく。

ほかにもアイヌ語を残す秋田マタギの故郷、出雲の阿国ゆかりの踊り「綾子舞い」を伝える新潟の村、大嘗祭(だいじょうさい)で新天皇が着用する麻服を作り続けてきた徳島の村など、9つの民俗誌を収めている。平成28年に刊行された同名書に増補した。(河出書房新社・2695円)

産経新聞
2022年10月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク