「洋平、夏には絶対に遊びにこいよ。約束だぞ」。コロナ禍が2年目を迎えた春、幼なじみの雄斗は東京・調布から伊豆諸島の三宅島に引っ越していった。そして1年後の夏、小学校6年生になった洋平は一人で定期船に乗り込み、三宅島を訪ねる。
畑で野菜を収穫し、海で泳ぎ、取れたての食材を料理する。島の生活を楽しむ洋平だが、ひそかな悩みも抱えている。ある朝、雄斗が急に連れていきたい場所があると言い出し…。三宅島在住作家が描く、少年たちのひと夏と成長。(あかね書房・1430円)
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2022年11月20日 掲載
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