『スタジアムの神と悪魔　サッカー外伝［改訂増補版］』

南米ウルグアイ出身の作家がサッカーの歴史をたどりながら、その光と影を描く。スポーツジャーナリズムの名作に、２０１４年ロシアワールドカップまでの考察を新たに加えた改訂増補版。

ペレやクライフ、ジーコ、マラドーナ、メッシら古今東西の名選手と名場面を網羅する。一方で、人種差別、政治権力や戦争との関係、商業主義の弊害も暴く。「産業と化すにつれて、ボールを追う歓びから生まれる美は、否応（いやおう）なく排除されてきた」と。そんな抑圧を振り払うプレーに出合える奇跡を著者は喜ぶ。サッカーがもたらす歓喜と失意を丸ごと紡ぎ出す力業が光る。（エドゥアルド・ガレアーノ著、飯島みどり訳／木星社・４０７０円）

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• 飯島みどり
• スタジアムの神と悪魔――サッカー外伝・改訂増補版
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