【気になる!】新書『歴史・戦史・現代史』 大木毅著

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歴史・戦史・現代史 : 実証主義に依拠して

『歴史・戦史・現代史 : 実証主義に依拠して』

著者
大木, 毅, 1961-
出版社
KADOKAWA
ISBN
9784040824642
価格
1,012円(税込)

書籍情報:openBD

【気になる!】新書『歴史・戦史・現代史』 大木毅著

[レビュアー] 産経新聞社

ロシアのウクライナ侵略は、自国の安全確保をはじめとした常識的な政治的・軍事的合理性の追求よりも、ウクライナの「ロシア化」というイデオロギーを優先した「世界観戦争」になっているのではないか-。第二次大戦の独ソ戦を典型例とする「世界観戦争」であれば合理性に基づく妥協は困難で、どちらかが戦争継続不能になるまで戦い続けるしかない。

ベストセラー『独ソ戦』の著者である現代史家が、近年に発表した論考を集めた時評集。背骨となるのは実証主義で、旧軍と自衛隊に共通する戦史研究上の問題など、鋭い指摘が多い。(角川新書・1012円)

産経新聞
2023年9月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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